21世紀を間近に控えた1999年末、米「フォーチュン」誌が選んだ20世紀の最も偉大な事業家は、ヘンリー・フォードとビル・ゲイツでした。
フォードは、機械工の身から超巨大な自動車産業を築き上げた「自動車王」。ゲイツが熱心に読んでいたのも、フォードの自伝であり、ゲイツのオフィスの壁には、フォードの写真が飾られていたといいます。
車が一般人に普及し始めてから、約100年が経ちました。優秀なイノベーターであったフォードの生き方は、技術大国としての日本の再生にも、ヒントを与えてくれるはずです。そこで本記事では、フォードの人生や考え方に焦点を当ててみます。