サウジアラビアの新都市構想に注目が集まっています。このほど、同国の皇太子であるムハンマド・ビン・サルマン氏が、首都・リヤドで3500人以上の関係者に向けて、最先端技術の実験や開発を行うための人工都市を建設する計画を発表しました。

都市は「NEOM」と名付けられ、紅海沿岸の砂漠地帯に建設予定です。開発地域はおよそ2万5900平方キロメートルで、約57兆円もの資金が投資される見通しです。

石油依存の経済からの脱却を目指した事業ですが、一方では宗教改革の側面も有しています。本欄では、サウジアラビアで進む宗教改革と、その背後にあるドナルド・トランプ米大統領の影響力について見ていきます。