米誌「フォーリン・アフェアーズ」1月号で、130万のツイッターフォロワーを持つスコット・サイモン(NPR[米公共ラジオ放送]ホスト)の司会のもと、クラーク・ホイト(ブルームバーグニュース顧問)、マーク・ホワイテカー(NBCニュース上席副会長)が、New Media, New Standard というテーマで対談を行っている。

最近の新聞産業の衰退ペースは少し鈍化しているが、依然としてどこで底を打つか誰もわからない状態にある。

そのなかで、記事の品質管理はどうするのか、どの分析が信頼できるかをいかに見分けるのか、クオリティ・ジャーナリズムをどうすれば存続させていけるのか、利益は出るのか、といったテーマで議論が行われた。

新聞業界が資金面で問題に直面したのは、コンテンツをウェブで無償公開するというスタイルをとったこと、広告だけでどうにかなると考え、消費者が必要とする情報サービスという視点をないがしろにしたことだという。

注目されるべきは、ブルームバーグの企業努力である。ブルームバークの提供するニュースと分析にユーザーはかなり高額の対価を支払っており、その理由は、ビジネスに利用できる情報だからだという。

ブルームバーグは、ワシントンに勤務するジャーナリストだけでも400人。かなりのペースで雇用を増やしている。利益を上げながら情報の質を担保するには、「消費者がすすんでお金を払うような情報プロダクトを作ること」(ホワイテカー)ということなのだろう。(HC)

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