米国産のトウモロコシと大豆が高騰している。

シカゴ商品取引所のトウモロコシ先物は昨年52%の上昇、大豆は34%上昇した。

18日付Sankeiビジネスアイによると、こうした高騰を受けて、農地の争奪戦が起きているという。その結果、米中西部の農地価格も上昇、農家収入も上昇している。

世界の人口は長期的に上昇トレンドにあり、そこに中国やインドの近代化が加われば、食料の需給はどうしても逼迫せざるを得ない。その意味で、穀物と農地の高騰は長期にわたる可能性が高い。

その場合、投機資金規制や地価高騰を抑えるための増税などはすべきではないだろう。品種改良や植物工場の実用化などで農業の生産性をいかに上げていくかを考えるべきだ。TPPの推進で農業の自由化を進めて、農家の競争力を高める一方で、国策として農業の生産性に関する部分の研究開発投資を積極的に行なうことが必要となるだろう。(村)

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