エジプトでコプト教会が、ムスリム同胞団に対抗するために、新党を結成する準備を進めているという。

エジプトでは、ムバラク政権時代にあらゆる政党の結成が禁止された。世俗的な団体の結社の自由がなかったため、非合法組織とされたムスリム同胞団以外の政党が存在しない状態となった。現状では半年以内に実施される人民議会選挙が早まれば早まるほど、ムスリム同胞団が有利になる。人口の約1割である800万人を占めるコプト派は、このままではイスラム色が強まることへの懸念もあり、新党結成を目指している。すでに支持者1000人以上の署名を集めたという。

軍はすでに候補者を擁立せず、文民統制へむけて表向きは動き始めている。政治対立があって、民主主義ははじめて担保される。政党が数多く結成されるかどうかが、エジプトにおいて今後民主主義が健全に働くかどうかの鍵となろう。(HC)

【2月18日分ニュースクリップ一覧】

アメリカで強まる歳出削減路線 景気の底が抜ける?
中国、2025年までにステルス機200機配備
米トウモロコシ高騰で農地も高騰
フェイスブックでエジプト政変を導いた男のストーリー
中国68都市で新築住宅価格が上昇
軍事衝突の続くタイ・カンボジア 監視団要請で落ち着くか