大川隆法・幸福の科学総裁は、8月2日、東京都文京区の東京ドームで、「人類の選択」と題し、特別大講演を行った。本会場となった東京ドームには約50,000人が詰めかけ、講演の様子は同グループの中継網を通じて、全国・全世界3500箇所に同時中継された。
大川総裁の東京ドームでの講演会は、1995年以来22年ぶりとなる。
総裁の講演の前には、本年、幸福の科学に出家した千眼美子(清水富美加)さんが、2018年初夏に公開予定の映画「さらば青春、されど青春。」の主題歌「眠れぬ夜を超えて」を歌った。
今が人類の運命の分かれ道
照明演出の後、万雷の拍手に迎えられた大川総裁は、講演の冒頭で「今という時が、人類にとって、未来を分ける、山の頂を上り詰めたときにも当たる」と語り、今は現在の文明が終わりを迎えるかどうかの分岐点であると、緊迫する世界情勢に対する危機感を示した。
7月28日の深夜、北朝鮮が発射した大陸間弾道ミサイル(ICBM)は、その飛行高度から、アメリカの首都ワシントンD.C.やニューヨークに届く可能性があると分析されている。
アメリカは過去、核開発疑惑をきっかけに北朝鮮への攻撃を検討したことがあるが、国内外の世論に配慮して外交による解決を優先してきた。その結果、北朝鮮はアメリカの中枢部を狙う核ミサイルを手に入れる寸前まで来ている。
思想・言論の自由をはじめ、国民に一切の自由を与えない全体主義国家が、全世界を脅かす力を得ようとしている今、アメリカは再び重大な決断を迫られている。
一方、北朝鮮の側から見れば、核・ミサイル開発は、アメリカの軍事力に対する自国防衛の手段ともいえる。ただ、自国民が飢えに苦しみ、一切の自由と幸福になる道を絶たれている国家が、ミサイルを持つのは正しいのか。
大川総裁は「 国を守るということは、各国の持っている権利ではあるが、その守るべき国が世界正義に照らして正しいか。神の心に照らして正しいかという基準が、もう一つあるということを忘れてはなりません 」と語り、神の目から見た正義の基準を示した。
真実の神の教えを知って争いをなくす
大川総裁はまた、世界から紛争やテロをなくす道筋を示した。
自由と民主主義を標榜する国は、全体主義国家よりはるかによい。だが、国家が特定の宗教を支持し、少数派の宗教を弾圧しないために設けられたはずの「政教分離」の規定が、政治の場から宗教を遠ざけることにつながり、神の心が忘れ去られて争いが起きている。
一方、「祭政一致」を掲げるイスラム教国においても、神の名の下にテロが起きている。大川総裁は、「現時点の政治指導者、イスラム指導者たちには、神の言葉が聞こえていない」と喝破し、「政教分離」も「祭政一致」も、真の神の言葉を知らない点で問題だと指摘した。
大川総裁は、北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党委員長、中国の習近平・国家主席をはじめ、世界の指導者たちに争いを止めるよう獅子吼し、以下のような言葉で講演を締めくくった。
「 真の神の言葉を知り、人類はその違いを乗り越え、融和し、協調し、進化し、発展していくべきである 」
「 私は人類の違いを超えて愛しています! 信じることを通して、愛とは何かを学んでください! 」
神の子たちの幸福を願う慈悲あふれる言魂に、会場からは何度も拍手が沸き起こった。
本講演では、他にも次のような多岐にわたる論点への言及があった。
- 3億年以上前の人類創造の秘密
- 地球における文明の興隆
- 世界各国の核戦争の火種
- 政府の批判報道への対処法に見る各国の自由度
- 一神教の問題点
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