元陸自西部方面総監
用田 和仁
プロフィール
(もちだ・かずひと)1952年、福岡県生まれ。防衛大学校を卒業後、陸上幕僚監部教育訓練部長、統合幕僚監部運用部長、第7師団長などを歴任。元陸将。現在、日本安全保障戦略研究所上席研究員。共著に、『日本と中国、もし戦わば』 (SBクリエイティブ)がある。
北朝鮮のミサイルの脅威が増す一方で、国内では、稲田朋美防衛大臣らが辞任するなど、日本の国防体制はどうなるのかと不安が高まっています。
そんな中、7月29日に全国の書店で発売された本誌9月号は、専守防衛すらままならない自衛隊の実態を特集しました。その中でインタビューに応じた、元陸上自衛隊西部方面総監の用田和仁氏が、本誌に緊急寄稿。今回は2回の後編です。
前編はこちらから: http://the-liberty.com/article.php?item_id=13336
米中衝突は歴史の必然
中国は、今秋開かれる中国共産党大会で、習近平・国家主席による独裁を確立し、2021年の中国共産党100周年記念に向けて、局地戦に勝利する戦略を進めています。すなわち、「アジアの覇権を取ること」を目標として軍事力の向上・近代化を図り、軍事・政治体制の確立に邁進しています。日本近海における活動も手を抜くことはありません。