エル・カンターレ財団代表で幸福の科学職員の櫻井ニコル良恵氏のセッションの様子。90人以上が参加した。
《本記事のポイント》
- アメリカ国連本部で第61回目「国連女性の地位委員会」が開かれた。
- 幸福の科学・カウアイ支部長がセッションを開催。
- 参加者から「新しいアプローチ」として高い評価を受ける。
アメリカ・ニューヨークにある国連本部で、第61回目の「国連女性の地位委員会(Commission on the Status of Women)」が13日から24日にかけて行われた。
同委員会は、年に1回国連本部で開催される。国連加盟国の代表者、国連機関、そして経済社会理事会(ECOSOC)との協議資格を持つ非政府組織(NGO)が世界中から集まり、セッションが開かれる。
エル・カンターレ財団代表を務める、幸福の科学職員の櫻井ニコル良恵氏も、23日に90分のセッションを開いた。多数のセッションが同時並行する中、朝8時半という早い時間にもかかわらず、案内を見た90人以上が参加した。
「女性は世界を変えることができる。ありのままの貴女で!(Women Can Change The World, Just The Way You Are!)」と題されたセッションでは、女性が本来有する素晴らしさや、自助努力の大切さが訴えられた。
櫻井氏は、アメリカで大きな問題となっている格差についても、「結果の平等」ではなく「機会の平等」が大切だと語り、女性にとって平等な機会が持続する環境づくりを提唱した。
スピーチする神武桜子氏。
また、セッションのゲストスピーカーとして、幸福実現党・副党首兼広報本部長の神武桜子氏もスピーチを行った。
安倍政権は2020年までに女性管理職を30%とするという目標を掲げているが、神武氏は、単に女性の労働人口を増やし、管理職を増やせばよいという方針に対し、疑問を呈した。発明家のエジソンが小学校を退学させられた際、母親が自ら教育し、エジソンの才能を開花させた例を出しながら、女性が間接的に経済成長に与え得る影響の大きさを語っている。
その上で神武氏は、多くの企業や組織が、新たな発想ができる「イノベーター」としての女性のパワーを期待しており、そのような女性が増えることで日本の経済成長も実現できる、と論じている。
また、セッションの中では、弊誌が「女性が編集部員の3分の2を占める、政治経済の月刊誌」として紹介され、弊誌編集長と編集部員によるムービースピーチも流された。
参加者の感動の声「日本の方法に学びたい」
参加者は熱心にスピーチに聞き入り、終了後も多くの質問があった。櫻井氏が「調和の力」を説明する際、日本神道の主宰神・天照大神をイラストとともに紹介すると、「もう一度絵を見せて欲しい」という要望の声が上がり、多くの参加が立ち上がって写真を撮影していた。
エジプトの大学教授の女性は、終了後に壇上へ上がり、「これは新しいアプローチです。西側諸国からのやり方には限界がきています。アジアの、この日本の方法に学びたい」と話した。他にも、コロンビアから来たという女性も、「私たちの国は何が正しいのか分からず苦しんでいます。スピーチにはとても感動しました」と、涙ながらに述べた。
セッションに参加した日本人女性は、こう感想を語る。
「女性として生まれた意味、女性だからこその強みに気づくことができる内容でした。女性の聖なる力が世界で必要とされていることを、多くの人々に伝えたいと思いましたし、私自身、日本人女性として調和の力を発揮していきたいと感じました」
現代社会で主流となっている、性差をなくす方向での「男女平等」の考え方だけでは、男女間の競争を促し、力を打ち消し合いかねない。今回のセッションを通じ、女性本来の素晴らしさや強みを生かすことで、男女がともにいっそう輝ける社会への希望が見えたのではないだろうか。
(片岡眞有子)
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