2017年3月号記事

No. 053

山口敏太郎 X report

テレビなどで活躍する超常現象コメンテーターが宇宙人、UFO、その他の超常現象を ジャーナリスティックに検証する。

山口敏太郎

(やまぐち・びんたろう)1966年、徳島市生まれ。神奈川大学経済学部卒業。(株)山口敏太郎タートルカンパニー代表取締役。著書は『霊怪スポット 戦慄の最新ファイル』(KAWADE夢文庫)、『恐怖呪い姫~実話狂気怪談』(TO文庫)など多数。TV、ラジオに多数出演。真言宗信徒。メルマガ「山口敏太郎のサイバーアトランティア~世界の陰謀・オカルトの真実」配信中。 http://foomii.com/00015

昨年のクリスマスイブに、私も出演したオカルト特別番組がテレビで放送された。

その中で、「未確認生物(UMA)捕獲プロジェクト」と銘打ち、UMAの目撃証言が多い場所にタレントが赴く企画も行われた。その一つが、中国の獣人型UMA「野人」だった。

これまでは推定身長1.7~3メートルとされていたが、野人の巨大な足跡が発見されたため、番組中では4メートルと紹介された。

実は、放送の内容以上に野人の研究は進んでいる。野人の毛を使ってDNA鑑定も行われており、DNAは人間とほぼ同じだと判明している。野人は、人間の祖先とされるクロマニヨン人とネアンデルタール人の混血であり、進化の過程で多毛な亜種が野人になったのでは、という仮説も出てきている。

また、この番組について、オカルト否定派として出演していた大槻義彦・早稲田大学名誉教授は、自身のブログで、超能力者のトリックだと指摘した場面をカットされたと、番組を批判した。

カットされたことは事実だが、大槻教授の「番組はオカルト肯定派の味方」という指摘は、筋が通っていないだろう。

肯定派の側も、超能力ではなく、マジックだろうと思っていた。ただマジックの種明かしは野暮だと感じたため、何も言わなかっただけだ。

次ページからのポイント

隕石から飛び出した宇宙人!?

中国でUFOが墜落!?

メン・イン・ブラックの監視か?