9月10日は世界保健機構(WHO)の定める「世界自殺予防デー」だった。それに伴い、日本では16日にかけて「自殺予防週間」が展開された。
国内では、期間中の全国一斉相談、ポスターの配布など、啓発事業や周りの人に助けを求めることの大切さを広めた。各自治体でも、シンポジウムや講演会、交流会などを開催した。
アメリカでも9月5日~11日にかけて「自殺予防週間」を設けており、自殺予防のリボンマークをSNSのプロフィールに設定するなどを呼び掛け、市民に自殺予防を喚起した。
人生の意味を知ることで、自殺を踏みとどまる
毎年2万人以上の人が自殺で亡くなり、20歳以上の4人に1人が本気で自殺をしたいと考えたことがある、「自殺大国」日本において、自殺予防のための施策は重要だ。
実は、自殺を防ぐためには、人生の本当の意味を知ることが不可欠である。
大川隆法・幸福の科学総裁は、人生の意味について次の様に説いている。
「 幸福の科学では、『人生は一冊の問題集であり、その問題集は、各人が努力して解かねばならないものだ』と説いています。みなさん一人ひとりが問題集を持っていて、その問題集は自分で解かなければならないのです 」(『常勝思考』より)
不完全を受け入れる
人生とは各人に与えられた一冊の問題集であり、各々に与えられた問題を解いていくことが人生の目的である。しかし、人生の諸問題と向き合うなかで、「自分にはこの問題を解くことはできない」と思うこともあるかもしれない。
そのような時には、「不完全な自分を受け入れる」ことも大切だ。
「 結局、「不完全な世の中」に「不完全な人間」が生きているのです。この事実を認め、それを受け入れなければなりません。不完全な世の中に、不完全な人間が生きていながらも、そのなかで、『よりよき人生を生きる』ということを選び取っていかなければならないのです。これが人生の意味の一つなのです 」(『未来の法』)
人間の本質は魂であり、何度も地上の生まれてきては、様々な環境で自らの魂を磨いている存在である。この事実を知ることと共に、完璧主義であることをやめることが必要だ。
逆境を乗り越える「考え方の鍵」
幸福の科学グループの「自殺防止サイト あなたに贈る真理の言葉」には、様々な人生の苦難を乗り越えた人たちの体験談が載っている。
中には、「リストラ、借金、自殺未遂を経験した人」や「両親を焼身自殺で失った人」など、壮絶な人生の中から心くじけそうになった人たちが苦しみをいかに乗り越えたかが書かれている。「もう生きていくのは無理だ」と思ってしまうような苦難を、考え方を変えることで乗り越えた姿には勇気を与えられる。
苦しみは、いつかは過ぎ去っていくものだと知り、「より良い人生を生きよう」と思うことで道が開ける。今、孤独に悩み苦しんでいる方にも、苦難困難を乗り越え、生きていく方法があるということをお伝えしたい。(片)
【関連サイト】
「自殺防止サイト あなたに贈る真理の言葉」
【関連書籍】
2015年9月9日付本欄 世界自殺防止デー 苦しみや悲しみは心を磨くためにある
http://the-liberty.com/article.php?item_id=10149
2014年4月号記事 「自殺を減らそう!キャンペーン」11周年 - Happy Science News - The Liberty 2014年4月号