旧ソ連の構成国として共産主義体制を経験したジョージア(旧グルジア)は、現在では自由の国に生まれ変わった。高官として、共産主義体制から自由主義体制への変革に携わったギア・ジャンディーリ氏に、自由のすばらしさについて聞いた。
(編集部 長華子)
経済学者
ギア・ジャンディーリ
プロフィール
(プロフィール)1961年生まれ。ジョージアテクニカル大学、トリビシ国立大学卒業。中央選挙委員会、ジョージアの財務省の局長等を経て、2001年に、新経済学派(New Economic School)を設立し、現在同機関の副理事。
(前編からの続き)
改革に不可欠な政治家のリーダーシップ
ジャンディーリ氏: 大事なことは、政治家が哲学と強い意志を持ち、リーダーシップを発揮して国を改革していくことです。
ジョージアでは、大統領自身がミーゼズ氏やハイエク氏、ロスバード氏らのオーストリア学派の哲学に従い、経済の自由化を目指すと宣言しました。政府も、大統領の提案を受け入れ、憲法に、新しい税金を追加しないように定めた修正条項を追加しました。