2016年の国際情勢を考えるうえで外せないキーワードが「人種差別」です。
特にアメリカでは警察官による黒人の射殺事件や、その報復として白人警察官が殺害された事件などをきっかけに、根強い人種対立が表面化しています。
7月に公表されたニューヨーク・タイムズの世論調査によると、69%の人が「人種問題が悪化した」と答えています。これは、1992年以来の数字です。
この社会問題を、どのように解決していけばいいのでしょうか。
「 暴力で仕返しをしても少しも解決しません。白人の兄弟が何をしようとも、私たちは彼らを愛さねばなりません。憎しみには愛をもって報いなくてはなりません 」
これは、かの有名なアフリカ系アメリカ人の公民権運動の指導者、マーティン・ルーサー・キング牧師の言葉です。