雪国・新潟の周りが騒がしい。

海を挟んで向かい側にあるのは、北朝鮮。先月7日、4回目の核実験を行い、核の小型化に成功したと言われている。今月7日には、事実上の長距離弾道ミサイルを国土の南方に向けて発射し、日本中を震撼させた。

軍事的脅威だけではない。政府が北朝鮮による拉致被害者として認定している17人のうち、横田めぐみさん、蓮池薫さん、曽我ひとみさんら計5人が新潟県民だ。

北の脅威にさらされ続けている新潟県民にとって、国防は最重要事項の一つだろう。

国防体制の強化を一貫して訴える

こうした故郷を取り巻く状況に危機感を募らせているのが、新潟県出身の元航空自衛官である、幸福実現党の横井基至(もとゆき)氏だ。横井氏は、2012年の衆院選に北陸信越比例より出馬して以来、国防体制の強化を一貫して、訴え続けている。

横井氏は10日、新潟県庁で記者会見を開き、今夏に行われる参院選に幸福実現党の公認候補として出馬することを表明した。会見では、「私たちの家族が100年後も住み続けたくなるような、希望あふれる・豊かで・安全な新潟づくり」を目指したいと、新潟への思いを語った。

選挙スローガンは、「新潟には強みがいっぱい。『だから、できる、新潟!』」。国防体制の強化と共に、田中角栄の「列島改造論」の舞台となった新潟県で、新たなビジョンを打ち出し、改革を進めていく構えだ。

主要政策としては、(1)「若者からお年寄りまで希望あふれる新潟づくり」、(2)「資源を活かした豊かな新潟」、(3)「安全に暮らせる新潟づくり」の3つを掲げる。

  • (1)消費税を5%へ減税し景気を刺激する。大胆な規制緩和を行い、農業・医療・航空宇宙産業などの先進分野の企業を誘致する、など。

  • (2)豪雪地帯に大規模な雪室倉庫をつくり、野菜などを貯蔵し、大規模消費圏に輸出する。LNGの輸入拡大、柏崎刈羽原発の再稼働を実現し、新潟を日本のエネルギー供給基地にする、など。

  • (3)佐渡・粟島を含む国土と領海の安全を守るため、海上保安庁や自衛隊の能力を強化する、憲法9条を改正し、国民の安全をしっかり守れる体制をつくる、など。

横井氏は、「ここ新潟から日本の発展モデルをつくりたい」と、力強い言葉で会見を締めくくった。

北の核実験が進む中、まずは国防体制の強化が急務だ。その中で、地域の強みを生かし、人や企業を誘致していけば、地方にもまだまだ発展の余地はありそうだ。

(冨野勝寛)

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