昨今、韓国のガールズグループが日本で人気を集めていたが、そのうちの一つ、ヒップダンスで話題のシングル曲「ミスター」が大ブレイクした「KARA」が解散の危機にある。

19日、5人のメンバーのうち3人が「事務所の地位を利用し望まない仕事を強要された」とし、所属事務所に契約解除を申し出たのだが、昨年には同様のケースで、韓国男性グループの「東方神起」が解散している。

海外デビューを目指す練習生は歌唱、ダンス、語学など1日10時間以上のレッスンを受ける。そうした投資はすべて事務所持ちだ。

その結果、海外デビュー後は事務所は必死で利益を追求するため、スケジュールは過密に、仕事は多種多様になり、今回のような結果に至る。

こうした雇用関係はしばしば問題になっている。しかし、背景には著作権保護の問題が大きくある。

韓国では、著作権の保護が日本ほど厳格になされておらず、違法コピーが出回っているため、音楽市場は日本の30分の1とも言われる。つまり、韓国の歌手は海外でないと稼げないから海外進出を目指すのだ。

しかし、そうした人材を海外に流出させてしまい、結果的に「人財」を失っているのは韓国の国民自身ではないのだろうか。 偶然にも、その前日18日には、日中韓で「第3回日中韓文化大 臣フォーラム」が行われ、文化財や著作権の保護を強化することで一致している。

著作権は財産権であり、財産が保護されない国を大国として認めることは難しい。日本では著作権の保護が卒なく行われているが、そうした日本人の著作権に対する意識をこそ、韓国や中国に輸出したいものだ。(吉)

*現在、デイリーニュースクリップは無料でお読み頂けます。ザ・リバティwebの購読者にはニュースクリップをメールでも配信しております。