アメリカの国家情報会議(NIC)は4年ごとに15~20年後の世界情勢を予測する報告書「グローバル・トレンド」を出しています。これは米大統領や国防総省、国務省が戦略立案の際に参考にするものです。

この報告書の最新版「グローバル・トレンド2030」(2012年末発表)の執筆責任者であるマシュー・バローズ氏の著書『シフト-2035年、米国最高情報機関が予測する驚愕の未来』(ダイヤモンド社)が話題になっています。

バローズ氏は、「本書はNICの報告書ではないから、米政府にとって耳の痛いことを率直に言える。アメリカが強力なリーダーシップを発揮しなければ、どんなリスクが生じるかをストレートに指摘する」と書いており、本書ではよりホンネを明かしているようです。

興味深い点を紹介しながら、日本はどうすべきか、考えてみたいと思います。