2016年1月号記事

HSU祭 日下公人氏講演レポート

「世界は日本から学べ」

評論家・日本財団特別顧問

日下 公人

プロフィール

(くさか・きみんど)1930年、兵庫県生まれ。東京大学経済学部卒業。日本長期信用銀行取締役、ソフト化経済センター理事長、東京財団会長などを経て現職。著書に『いよいよ、日本の時代がやって来た!』(ワック)、『日本人がつくる世界史』(KADOKAWA/中経出版)など多数。

幸福の科学が運営する高等宗教研究機関「ハッピー・サイエンス・ユニバーシティ」(HSU、千葉県)で11月、記念すべき第1回目の学園祭「HSU祭」が開かれた。この中で、評論家の日下氏が行った講演の要旨を紹介する。

本日、申し上げたいことは、「心の大切さ」についてです。

皆さんが今一番関心がある人は、ラグビー日本代表の五郎丸歩選手ではないでしょうか。

彼は、狭いゴールポストの間を目がけて、ボールを蹴り込む前、まず表情を引き締めます。そして、姿勢を正し、風向きを考え、「さあ、ボールよ、俺の思う所に飛んでくれ」と精神を統一します。

しかし、いよいよ蹴るという瞬間に、ものすごく優しい顔に変わる。目つきがにこやかになって、ボールをかわいがるような顔になるんです。