US Senator Barack Obama at Change We Need Presidential rally October 30, 2008, at Verizon Wireless Virginia Beach Amphitheater in Virginia Beach, VA (Joseph Sohm / Shutterstock.com)

2016年に行われるアメリカ大統領選挙に、日本でも注目が高まりつつあります。

今回は、共和党への政権交代もささやかれています。オバマ大統領の経済政策・外交に陰りが出始めているからです。「人気と実力は違うのだな」と、感じている方も多いのではないでしょうか。

しかし、逆の見方もできます。

オバマ氏は、経験も知名度も、結果的には国家運営への見識も充分ではありませんでした。それにも関わらず、大統領を2期務めた。その人気は、やはり驚くべきものです。

2008年には、熱狂的なオバマ支持者である「オバマニア」という言葉も生まれました。

オバマ陣営は、100万人ものボランティア・スタッフ選挙を動員。その7割が、「今回、初めて選挙支援に参加した」という人たちでした。さらにその中心は、今まで選挙に関心をもたなかった若者です。

オバマ氏の支持者たちを熱狂させたのは、「change」「Yes!! We can!!」というキャッチフレーズ。シンプルな言葉ですが、その背景には「国民心理」への徹底的な調査がありました。

(1)ハリウッド流で「無意識」を探る