国鉄民営化の立役者であり、東海道新幹線の発展に大きく貢献してきたJR東海会長の葛西敬之氏。言論活動においても、日本をリードする保守論客の一人です。実は、1960年の安保改正反対運動が巻き起こる中、1959年に東京大学に進学し、安保反対派の学生と「戦った」実績があるのです。
安保闘争中「安全保障のあるべき姿の議論を」と呼びかけ
6日付日経新聞の「私の履歴書」で葛西氏は当時を振り返っています。大学で開かれた討論会で、寮の自治会員だった学生が「安保改定を阻止しなければならない」と、街に出てどのような行動をすればいいか、と呼びかけた時、葛西氏は「安保阻止と言う前に、日本の安全保障はどうあるべきなのか。まずその議論をした方がいい」と発言したのです。