イギリスの調査機関のユーガブはこのほど、英国国教会の聖職者1500人を対象に行った信仰に関する調査結果を発表し、約2%が神の存在を信じていないことが分かった。4日付キリスト教ニュースサイト・クリスチャントゥデイが報じた。

調査はイギリス、スコットランド、ウェールズの聖職者を対象に、今年の8~9月に行われた。回答者の83%が「人格的な神が存在する」、3%が「何らかの霊もしくは力が存在している」と答えたが、2%が神は人間が作り出したものと答え、神の存在を信じていない聖職者であることが分かった。

これについて、英国国教会総会の信徒議員であるアリソン・ルオフ氏は、インデペンデント紙で、「神を信じないで聖職者であることが理解できない」と発言した(4日付クリスチャントゥデイ)。

ルオフ氏の主張は当然のことと言える。神を前提にしない宗教など存在し得ない。神の存在を認めなければ、聖職者が聖書を用いて説教し、寄付を募るのは単なる商行為になってしまう。しかし、ルオフ氏がさらに驚くような国がある。それが日本だ。

日本では、仏教系の大学でも無霊魂説が蔓延し、無神論教育が行われている。英国国教会では2%の聖職者が神の存在を信じなかったが、日本では珍しくないことだ。仏陀は霊魂の存在を否定していると解釈し、あの世の存在すら明確に語れない聖職者が多い。

そうであるにもかかわらず、僧侶が故人に戒名をつけ、葬式を行って布施を受けている。これは詐欺行為そのものであり、実際、霊界も信じない僧侶の形だけの供養では死んだ人を成仏させることはできない。

このように仏教学から霊界思想が失われた背景には、近代化の流れの中で学問が唯物論に傾き、その中で仏教も無霊魂説に向かった経緯がある(下記関連書籍参考)。

大川隆法・幸福の科学総裁の霊査によると、あの世や神の存在を否定していた聖職者は死後、地獄で生前の行いを反省していることが明らかになっている。これは思想犯であり、人間の魂という最も尊いものを迷わせた罪として、地獄の中でも特に厳しい世界に赴くことになる。

この世の世界にある間違った「常識」は逆転させねばならない。(冨)

【関連書籍】

幸福の科学出版 『酒井雄哉 日本天台宗大阿闍梨に引導を渡す』 大川隆法著

http://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=1073

幸福の科学出版 『仏教学から観た「幸福の科学」分析』 大川隆法著

http://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=1068

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