写真:footageclips / Shutterstock.com

《本記事のポイント》

  • 2019年もクロップサークル(ミステリーサークル)大量出現
  • 自然現象ではあり得ない模様
  • 人間にもとうていつくれない理由

秋口に入ると、「UFOlogy(UFO研究)」の世界では、イギリスの畑に出現する謎の模様「クロップサークル」(日本では「ミステリーサークル」と呼ばれるが、一般的には農作物を指す「クロップ」という言葉を使った言い方が定着している)が数々報告される。

毎年、春先から出現し始め、6月から7月に最盛期を迎え、8月は最終期に入る。そして、その年の"作品"のまとめがYouTubeなどで発表される――。この流れが、すっかりイギリスではお決まりとなっている。

2019年版の「クロップサークル」集もYouTubeに出ているので、まずはそれらを是非ご覧いただきたい。

8 UK Crop Circles - July 2019 - Compilation

なかなか秀逸なデザインではないだろうか。これらは今年現れたもののごく一部であり、イギリス以外にヨーロッパの大陸側にも数多く出現している。

自然現象ではあり得ない模様

ここでのポイントは、「クロップサークル」がUFO研究の一環になっているということだ。つまりは、「宇宙人によるもの」と考える研究者が非常に多いのだ。クロップサークルが出現する前に謎の光や30センチほどの円盤が目撃されたりもしている。

一部、「クロップサークル」を自然現象と捉える人もいる。しかし、その数学的な図像は、何らかの知性体でなければとうてい描けない。例えば、もともと渦巻状の模様が中心だったが、90年代からはピクトグラム(絵文字)風のものまで現れ始めた。

人間にもとうていつくれない理由

次に疑われるのは、「人間がつくったのではないか」ということだろう。

もちろん、「人があれこれ道具を使ってつくられたであろう」というものも存在する。研究者によると、人為的なものは、特に作物が折られてつくられている図柄の部分が粗雑だという。また人がつくると、畑に入り込んだ足跡や道などが残らざるをえない。

下記リンクからは、アサヒビールのCM用に人海戦術でつくったものの写真を見ることができる。人が入った道がしっかり残っている。

https://www.abc.net.au/news/2017-02-21/beer-logo-in-barley-crop/8290308

しかし、"本物"のクロップサークルは、明らかに出来栄えが違う。例えば、穂が市松模様などに組まれていたり、波打っていたり、何かしら計算されて作物が倒されている。

目撃されることもなく、短時間でつくられていることも多い。明け方の明るい時間帯、2時間前に通った時にはなかった所に発見されたこともあった。それも、作物が単にへし折られて破壊されているのではなく、90度に曲げられた後に元に戻っている。しかも、その畑から取れた種子は成長速度が早くなるという研究結果すらある。

クロップサークルについては、1600年代から1万2000を超える記録がある。まだ「UFOによるもの」と証明されたわけではないが、「人間にはとうてい難しい」という"作品"が膨大にあり、それへの反証もできていない。(純)

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2015年5月3日付本欄 今年初のクロップサークル(ミステリーサークル)が出現と話題 【UFO後進国日本の目を覚まそう!】

https://the-liberty.com/article/9577/

2017年5月19日付本欄 もう"時候の挨拶"化している? クロップサークルの出現

https://the-liberty.com/article/13002/