抗議文を読み上げる釈党首。
香港の民主団体「香港衆志(デモシスト)」の幹部である周庭(アグネス・チョウ)さんら3人が、30日に香港警察に逮捕された(2人は同日保釈)。これを受け、幸福実現党の釈量子党首らは同日、東京都内の中国大使館前で、緊急の抗議活動を行い、拘束された活動家の解放と中国の民主化を求めた。
釈党首は、大使館前で次のような抗議文を読み上げた。
「中国共産党の影響下にある香港政府は、国民の4人に1人が参加したとされる200万人デモが行われても、中国の民主化運動を決して認めずに、ついにはデモ隊に実弾発砲まで行いました。
私たち幸福実現党は、人権を踏みにじり、香港の人々の自由・民主・信仰を奪おうとする、中国共産党、そして香港政府の横暴を、決して許すことができません」
その後、「香港警察よ、アグネス・チョウさんを解放せよ!」「香港に、自由を!」「日本政府は、香港の人権問題について真剣に取り組め!」「中国共産党は第二の天安門事件を起こすな!」とシュプレヒコールの声をあげた。
また、幸福実現党は同日、次の公式声明を発表した。
「活動家への取り締まり強化の姿勢が鮮明になっている中、香港政府は、通信や集会を制限する『緊急状況規則条例』(緊急法)を発動するとの観測も広がっています。市民の声を無下にして、デモ鎮圧への強硬姿勢をエスカレートさせるなどもってのほかです。
香港の危機は今後、台湾、沖縄に波及する可能性が高く、この問題は日本にとっても『対岸の火事』ではありません。自由と民主主義を弾圧する動きは、到底受け入れられるものではなく、日本は、香港政府に対し断固抗議を行うべきです。
それとともに、中国による覇権主義を抑止する立場を明確にして、米国、英国などと連携しながら国際世論を形成し、場合によっては中国への制裁も検討すべきです」
【関連サイト】
幸福実現党の党声明 「香港の民主活動家の逮捕について」
https://info.hr-party.jp/press-release/2019/9790/
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2012年11月16日付本欄 幸福実現党が中国大使館前で抗議行動「尖閣は日本の領土」