当選を決め、幸福実現党政調会長の江夏正敏氏(左端)と握手を交わす橋詰氏。

23日に投開票が行われた宮崎県の国富町(くにとみちょう)議選で、幸福実現党公認候補の橋詰賀代子(はしづめ・かよこ)氏が初当選を決めた。同党公認の地方議員は12人目となる。

橋詰氏は、国富町に生まれ、県立本庄高校を卒業。宮崎交通のバスガイドになり、現在はセラピストとして活躍する4児の母。

今回の選挙戦では、「地域活性! 国富町パワー」「国を豊かにする人材を育てる」「あったかいハートの詰まった町づくり」を掲げていた。

当選を決めた橋詰氏は、次のように意気込みを語った。

「『国富が大好き!』というのが出馬の原点です。久しぶりに帰って来た私を、同級生のお父さん、お母さんなど多くの方々が温かく迎えてくれました。歴史のある町で、天日干し切干大根で日本一の生産量を誇るなど、さまざまな強みがある。バスガイドの経験を生かして、この町を全国にPRし、活性化していきます」

地方創生のカギは「郷土愛」「地元愛」

国富町は、宮崎県中部に位置する人口は約1万9千人。宮崎市に隣接し、古墳や史跡が点在する歴史のある町。江戸時代の正保2(1645)年ごろに天領とされ、明治維新まで幕府の直轄領だった。

国富町で生まれ育った橋詰氏は結婚後、転勤族の夫の仕事の関係で全国13カ所を回り、昨年、30年ぶりに同町に帰ってきた。長年、故郷を離れていたことで、逆に、人々の温かさなど、地元の魅力を再発見。同町の「自称・観光大使」として、「てげぇいっちゃが国富町!(すごくいいんだよ、国富町は)」というPR活動を始めた。

同町は、他の市町村の例にもれず、若い人が町外に出てしまい、過疎化が進んでいる。橋詰氏は、これまで同町を一軒一軒を回り、地元の素晴らしさを伝えるとともに、「100円バスを導入してほしい」「町はなぜあんなところに体育館を建てるのか、説明してほしい」など、町の人々の声を拾って歩いたという。

橋詰氏は、こう話す。

「役場は情報発信不足だったり、説明不足なことも多く、それに対して、町の人々が疑問や不信感を持ったりしていた。私は、役場と町民の架け橋となりたい。合わせて、町の強みを町内外にPRするとともに、いじめ防止や故郷に誇りを持てる教育を行えるようにして、若い人が安心して子育てをできるような元気な町にしていきたいです」

地方創生のカギは、「郷土愛」「地元愛」にある、と言えるのかもしれない。

戦後の日本では偏った教育が行われ、「国を愛する」ことが悪いことのように教えられてきた。だが、地元を愛する人々によって、その地域が発展していくはずだ。その郷土愛が、大きな目で見たときに、愛国心となり、国全体を発展させていくのだろう。

【関連サイト】

http://hr-party.jp/

【関連記事】

2017年4月号 釈量子の志士奮迅 [特別編] - 「わが街の日本一」は何ですか? 地方創生の「突破口」を探る

http://the-liberty.com/article.php?item_id=12626