環太平洋経済連携協定(TPP)交渉の参加12カ国による閣僚会合が7月末、ハワイで行われましたが、残念ながら、大筋合意に至ることなく、閉幕しました。

ただ、今年の夏から秋にかけて、再びTPPに関する問題が新聞やテレビのニュースで取り上げられる時期が来ます。そこで、その際に読者の皆さんが「TPPって○○なんだよ」と、友人知人にカッコよく説明できるように、前編に引き続き、今回は農業に力を入れる企業と国防の観点から、3つの論点で解説してみたいと思います。

カッコいい説明その1:

「株式会社が農業ビジネスに参入して成功することもあるんだよ」

前編では、農業で成功を収めている例として、千葉県の農事組合法人「和郷園」を紹介しました。他にも、株式会社が自社技術を生かして成功を収める例が近年増えています。