幸福実現党・釈量子党首 最後の訴え「消費減税で5%に」【衆院選】
2014.12.14
幸福実現党の釈量子党首は、選挙戦最終日の13日夜、東京・品川駅前で最後の街頭演説を行った。
寒空の下、白い息を吐きながら、マイクをにぎった釈党首は冒頭、5年前に国防の危機を感じて、同党が立党した経緯を、次のように語った。「これから世界は、一党独裁の中国共産党に対して、どのように自分たちの国を守れるかの戦いの中にある。幸福実現党は、世界のため、世界の自由を守るために立ち上がった政党です」
今回の選挙戦で、幸福実現党が「自由の大国を目指す」と掲げてきた背景には、そうした思いが込められている。
演説で釈党首がまず訴えたのは、「経済の自由」という点。「消費税が8%に上がって、この国は景気の回復途上にあったのに、また不況に戻ろうとしている。2年半後、消費税は10%にするというが、今回の選挙はそれを問う最後の選挙」とした。
過去の消費増税で、国の税収は消費税以外全部下がったという点を挙げ、「国民が、景気を良くして所得を増やし、企業の売り上げを上げ、自由に底力を引き出していく、そんな経済を実現したい。消費税を3%下げ、5%に致します。また、法人税も下げてまいります。皆様方の資産を狙っている、相続税も撤廃してまいります」と、徹底的な減税路線を主張した。
さらに釈党首は、自民党や公明党が消費税率を10%に上げる際に、導入を検討している軽減税率についても、「究極のポピュリズム」として批判。「イギリスでは、お惣菜を温めて、気温より高いと税率が20%かさむそうです。フランスでは、チョコレートのカカオの含有量で税率が違うそうです。日本でも6月から税制調査会が始まり、ご飯は軽減税率か。お米は軽減税率か。パスタはだめなのか。お醤油はOKで、ソースはダメなど、いちいち政府が口を出す時代が来るのです。これで正気でいられますか」と、軽減税率が官僚の統制につながる危うさを語った。
次に掲げたのは、「教育問題」。
釈党首は「憲法学の教科書には、この国を作った天照大神が皇室のルーツだと書いてあります。しかし、このようなことすら、学校教育では教えることはできません。また、この国の仏教の歴史の中で、最も輝いたのは奈良時代ですし、儒教も入ってまいりました。このように、日本は、世界で最も精神文化を持っている国なのです。その誇りを、学校の先生方は全く教えることができません」として、世界の常識である宗教的価値観を、日本の公教育に取り戻すべきだと訴えた。
また、釈党首は歴史教育の問題点についても言及。「私たちの先祖は、この日本に対して立派な気持ちを持っていました。約70年前、世界で最も厳しい軍律を持って、規律正しく戦っていたんです。世界の中で黄色人種が差別されていたから、自分たちが立派であることをもって世界の有色人種の方々を白人の欧米列強から解放したい、このような気持ちもあって、私たちの先祖は立派であろうとしたのです。その人達を、先祖の皆さんを、私たち日本人は尊敬することさえできないんです」と指摘。先人を尊敬し、感謝できる教育を目指すとした。
最後に訴えたのは、国防政策だ。「この日本、自分の国は自分で守る。この原則を取り戻さねばなりません。この国が実際に、とても危ない状況にあるということは、皆様方も毎日のニュースで耳にされていると思います。しかし、私たちの隣の国は信じられないぐらい先に進んでいるんです」と、中国の狙いについて警鐘を鳴らし、次のように結んだ。
「中国共産党は、今年、地図をこれまでの『横』から『縦』にしました。中国は、南シナ海の領有を主張し始めているんです。そして、南極や北極も入れてきました。私たちは、このようなお隣の国の現実を見ると、もし、台湾が蹂躙されたら、2016年の台湾総統選の時に、日本の自衛隊が守りに行かないと守れない。そんなことを今考えております。だから、憲法改正しないといけないんです」
「自由」を奪う政治を選ぶか。「自由」を守る政治を選ぶか。いよいよ14日、この国の針路が決まる。
【関連書籍】
幸福実現党刊 『命を懸ける』 釈量子著
http://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=1351
幸福の科学出版 『自由を守る国へ』 大川隆法著
http://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=1348
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