政治家をギロチンにかける"クリーンな政治"の危うさ - The Liberty Opinion 1
2014.11.28
2015年1月号記事
The Liberty Opinion 1
女性閣僚はなぜ辞任?
政治家をギロチンにかける"クリーンな政治"の危うさ
衆議院の解散総選挙に向けて、政界が一気に動き始めたきっかけの一つが、安倍政権の閣僚2人の辞任騒ぎだ。
小渕優子氏は、支持者を対象とした観劇会の費用など、2009年から1億円以上を政治資金収支報告書に記載していなかったことを報道され、経済産業相を辞任。松島みどり氏は、「うちわ」の配布が公職選挙法違反と指摘され、法相を辞めた。
だが、うちわ問題を追及した民主党の蓮舫氏自身も、過去に「うちわ型のチラシ」を配布。それには「骨」がないため、法的にはうちわとされず、有価物にはならないという。うちわの骨の有無だけで、一方は徹底的に政敵を"粛清"し、もう一方は辞任を余儀なくされるというのは不可解だ。
松島氏も法相であれば、「可罰的違法性(注)はない」と退ける気概を見せるべきだった。
(注)犯罪として刑罰を科するに値する程度の違法性。
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