【海外記事】家族も国も、「愛する心」が繁栄の基礎に 米イエール大名誉教授
2014.10.03
「民主主義における愛国心教育の大切さ」について、イエール大学名誉教授のドナルド・ケーガン氏がこのほど、米ウォール・ストリートジャーナル(電子版)に寄稿した。ケーガン氏は北米における古代ギリシャ史の大家であり、政治に関しても国防費の増額を訴えるなど保守派として知られる。
ケーガン氏は、教育の目的は「健全な民主主義を行うため、愛国心を養うこと」であると主張。プラトンの著作『国家』やアリストテレスの著作『政治学』で、国民の教育の本質について多くのページが割かれているように、アメリカ第三代大統領のトマス・ジェファーソンもまた、「民主主義は愛国心を育てる教育の上に成り立つという。民主主義とは、市民の参加によって成り立つものであり、『国を守る』という彼らの自由意志によって成り立つからだ」と語ったことを紹介した。
さらにケーガン氏は、過去半世紀の間、アメリカの学校における愛国心教育は後退したと批判し、次のように指摘している。「愛国心とは他の国を中傷したり攻撃したり、あるいは批判なしに自国を賞賛するということではない。それぞれの家庭は、愛し、守らないと栄えることはないように、国も、愛し、守らなければ栄えない」
日本でも第二次世界大戦後、教育の現場では「愛国心」が「軍国主義」や「侵略主義」などと結び付けられ、遠ざけられてしまった。しかし、ケーガン氏の言うように、愛国心とは、国をより良くするものであり、国民を鼓舞するものだ。民主主義が花開くには、国民が愛国心を持つことが前提になる。
日本では、「南京大虐殺」や「従軍慰安婦」などのつくり話が教育現場で教えられ、多くの日本人の愛国心を削いできた。しかし、いずれも虚偽だったことが明確になっており、「河野談話」「村山談話」など過去の間違った政府見解についても見直しが急がれている。誤った歴史教育を改め、健全な愛国心を育てる教育を行うことが、民主主義国としての日本を繁栄させるためにも不可欠である。(晴)
【関連書籍】
幸福の科学出版 『教育の使命』 大川隆法著
http://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=906
幸福の科学出版 『ジョーズに勝った尖閣男』 大川隆法著
http://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=838
【関連記事】
2014年9月号記事 日本とドイツもう謝罪は要らない - 日独は「誇り」を取り戻せ
http://the-liberty.com/article.php?item_id=8170
2013年12月26日付本欄 【注目記事】愛国心の高まりは「依存症の中毒状態」?
「自由・民主・信仰」のために活躍する世界の識者への取材や、YouTube番組「未来編集」の配信を通じ、「自由の創設」のための報道を行っていきたいと考えています。
「ザ・リバティWeb」協賛金のご案内
YouTubeチャンネル「未来編集」最新動画