山口敏太郎のエックス-リポート 【第11回】
2013.03.25
2013年5月号記事
山口敏太郎のエックス-リポート
No. 011
オカルト研究家・山口敏太郎氏が宇宙人、UFO、その他のミステリー情報を合理的、科学的、実証的、ジャーナリスティックに検証する
(やまぐち・びんたろう)
1966年、徳島市生まれ。神奈川大学経済学部卒業。作家、妖怪研究家、漫画原作者。(株)山口敏太郎タートルカンパニー代表取締役。日本通運でIT担当や営業に携わり、作家に転身。1996年、学研「ムー」のミステリーコンテストで論考「妖怪進化論」が優秀賞受賞。著書は『現代日本のテレビでは放送できない話』(彩図社)、『山口敏太郎の都市伝説 あなたの知らない世界』 (河出書房新社)など多数。TV、ラジオ出演のほか、多数のネットニュースに寄稿。真言宗信徒。メルマガ「山口敏太郎のサイバーアトランティア~世界の陰謀・オカルトの真実」配信中。 http://foomii.com/00015
「鉄の男」と呼ばれる仏像。
2012年に世界を駆け巡ったニュースで驚いたのが、ナチス親衛隊が派遣した探検隊が持ち帰った仏像は、隕石を加工したものだったという報道である。
第2次世界大戦前の1938年、ナチス親衛隊長官ハインリヒ・ヒムラーは、ヒトラーの指示を受け、アーリア人の起源と目されたチベットに探検隊を送った。
探検隊は、胸に卍が刻まれた約1000年前の仏像(毘沙門天の座像。高さ24センチ、重さ10・6キロ)を発見し、アーリア人チベット起源説を裏付けるものとして持ち帰った。その仏像は「鉄の男」と呼ばれ、ドイツに保管されていたが、実は隕石(約1万5000年前にシベリア・モンゴルの境界線付近のチンガー川に落ちた隕石の一部)を加工研磨してつくられたということが判明した。
まるで映画「インディ・ジョーンズ」のような話だが、とかく人類は隕石という宇宙からの贈り物に弱いようだ。
「自由・民主・信仰」のために活躍する世界の識者への取材や、YouTube番組「未来編集」の配信を通じ、「自由の創設」のための報道を行っていきたいと考えています。
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