フィリピンの学生へのメッセージ
2011.11.30
2012年1月号記事
未来への羅針盤 No.179
個人の人生、社会、国家、人類、地球そして宇宙。すべてを幸福な未来へ導くための羅針盤として、ワールド・ティーチャー(世界教師)大川隆法総裁の質疑応答をお届けしてまいります。
フィリピンの学生へのメッセージ
ワールド・ティーチャーが示すアジアの未来(4)
2011年8月27日、幸福の科学総本山・那須精舎における質疑応答より
私はフィリピンの学生です。フィリピンでは毎年、学生の約40パーセントが経済的理由から学校を退学しています。最近も、両親が学校に行かせてくれないことを理由に学生が自殺したというニュースがありました。このような学生を、どう勇気づけていったらいいのでしょうか。私自身も同じような状況の中で悩んでいますが、フィリピンの学生に、たとえ状況は悪くても、彼らはまだ恵まれているのだと実感させてあげるために、どうしたらいいでしょうか。
「勉強は学校に行かなければできない」と思ったら間違い
日本語と英語と、どちらで答えたらいいですか? (通訳「日本語で大丈夫です」)はい、分かりました。
40パーセントの方が学校に行けなくなるような事情があるとのことですが、おそらく、国の経済的な状況がよくないのだろうとは思います。
国全体の社会システムみたいなものは、確かに、一個人ではどうにもならないところはあるものです。それは、その通りです。
ただ、考え方を変える必要があると思うんですね。「勉強は学校に行かなければできないと思っているのだったら、間違いですよ」という考えもあるのです。
例えば、大学を卒業すると就職には有利ですけれども、大学で勉強する量というのは、本で言うと百冊も読んだかどうか分からないぐらいの量なんです。このぐらいの知識は、努力して勉強しようとすれば、できることではあるんですね。
もし、エデュケーショナル・バックグラウンド(学歴)がなかったとしても、その人が努力の人であり、知識を持っており、才能がある人ならば、必ずや、道は開けるように、世の中はできているのです。
もちろん、国全体がよくなって、皆が、そういう苦労をしないようになることが大事ですけども、そのためには、よきリーダーをつくっていかなければいけないのです。
ですから、「条件や環境が整えば成功できる」という考えもあるとは思いますが、そういう悪い環境のなかでも成功できる人を出していくことで、ほかの人たちが励まされて、道が開けていくこともあるのです。
日本も近代化するにあたっては、明治維新の時代に、そういう学歴が実際はないけれども、努力して偉くなった人はたくさん、いらっしゃるわけです。いい大学なんか、そのときはなかったので、皆、出ていないのですが、努力して立派になった人がいました。学校へ行けて学歴をつけた人は、あとから出てきたわけです。
まずは、そういう、実社会において成功する人が出てくることで、社会全体を豊かにすることができるようになるのです。
ですから、同情することは簡単ですけれども、どちらかと言えば私は、その環境に負けないで打ち克ってくる人が一人でも二人でも増えていくことを願いたいし、当会は、そういう教えに満ちているのです。
努力と信仰の力で奇跡はいくらでも起こせる
当会は「ハッピー・サイエンス」という名で、宗教であると理解されていますが、実はこれは、学校でもあるのです。 子供だけではなく、大人も死ぬまで教育する、生涯学習の機関なのです。この教えのなかには、大学教育を超えた部分、大人を教育する分まで全部入っているんです。成功の秘訣は、当会の教えの中に全部、入っています。
ですから、学校に行けなかったら「ハッピー・サイエンス」で勉強してください。そうすれば、いい学校へ行くより、もっと賢くなれますから。成功の方法を説いてありますので。どうぞ、そういう方には、「宗教も勉強の一つの道なんだ」ということも教えてあげてください。
ただ、最終的には、やはり国の力を上げるべく努力したほうがいいですから、いろんな世界で立派になって、社会全体を引き上げる人を増やさなければいけないことは、その通りです。
どうか負けないで、成功する人を出してください。 いろんな条件は要らないんです。本人が、とにかく一生懸命努力すること。そして、やはり信仰の力というものを信じること。これが大事だと思います。
フィリピンもキリスト教国ですけれども、キリストの奇跡というものを、もう分からなくなっている人が、現在は多いだろうと思うのです。
奇跡は今だって起こせるのです。いくらでも起こせるのです。それを、私たちは実証しようとしています。 見事に、いろんな奇跡を起こしてみようと思いますから、どうか、信じてくだされば幸いです。
「自由・民主・信仰」のために活躍する世界の識者への取材や、YouTube番組「未来編集」の配信を通じ、「自由の創設」のための報道を行っていきたいと考えています。
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