釈量子の宗教立国を目指して [第8回] ─ "暗殺覚悟"で説かれた不惜身命の一撃 『愛は憎しみを超えて』
2026.09.29
2026年11月号記事
釈量子の宗教立国を目指して
──大川隆法総裁の政治思想を学ぶ
幸福実現党 党首
釈 量子
(しゃく・りょうこ) 1969年、東京都生まれ。國學院大學文学部史学科卒。大手企業勤務を経て、幸福の科学に入局。本誌編集部、常務理事などを歴任。2013年7月から現職。
釈量子のブログはこちらでご覧になれます。
https://shaku-ryoko.net/
第8回
"暗殺覚悟"で説かれた不惜身命の一撃
『愛は憎しみを超えて』
今月は経典『愛は憎しみを超えて』をご紹介します。本書は、大川総裁が2019年3月に行った台湾巡錫講演「愛は憎しみを超えて」を収録しています。
暗殺も覚悟した台湾巡錫説法
本書の根底には、限りない愛が流れています。
「台湾での講演は、著者渾身の一時間余りの言論戦であり、講演中、暗殺される危険も覚悟した不惜身命の一撃である」
大川総裁の説法はどれも不惜身命ですが、特に台湾は、中国共産党の工作が浸透し、ギャングや退役軍人を使った要人狙撃の準備まで確認されている"危険地帯"です。霊的にも、直前には習近平・中国国家主席の守護霊が邪魔をし、本書第3章では、大川総裁が「地球最大級の悪魔」(*)と看破した毛沢東の霊が、強烈な妨害をしに来たことも明かされています。
そこまでの抵抗があった理由は、大川総裁の法が圧倒的なる「神」の権威から説かれ、地上の権力者を相対化することで、その野望を打ち砕いてしまうからでしょう。
本経典で説かれた神の願いとは「『台湾の自由を守り抜く。』のが正しいこと。さらに、『中華人民共和国を、台湾・香港化し、民主化せよ。』」という未来への指針でした。
この神意が発信されたことは、まさに「地球の運命を変える」意味がありました。
19年1月、習近平氏は年頭講話で、それまでの曖昧さをかなぐり捨てて「台湾統一」を明確に打ち出し、香港を奪い取った「一国二制度」を台湾にも適用すると明言しました。ところが、その後の台湾総統選で、追い込まれつつあった民進党の蔡英文氏が当選を果たすという奇跡が起きました。これが、現在の頼清徳政権の毅然とした対中姿勢につながっています。
幸福実現党は、本書で「日本の人たちは、今度は台湾を見捨てません」と語られた言葉を引いて、「台湾を二度と見捨てない。今こそ日台同盟を。」というポスターを全国に掲示しています。このメッセージは、台湾の識者や政治家はじめ、台湾の方々から感激の声をいただき、党の日台交流議員連盟発足や交流事業を導くものにもなっています。
(*)『毛沢東の霊言』
共産・全体主義の問題の本質とは
さらに大川総裁は同書について、「共産主義、全体主義について、現代的解説を簡潔に述べた政治テキストである」とも説かれています。
まず、「共産主義」の一番の誤りは、毛沢東も「革命は銃口から生まれる」と語った通り、「『暴力革命』を明確に肯定していること」です。また、「機会の平等」を認めず「結果の平等」を押し付け、「嫉妬の原理」が働いたことで、血生臭い社会が生まれ、中国だけで6500万人もの人々が政治的に死に追いやられました。
そして「全体主義」の問題です。大川総裁は「全体主義との戦いはライフワーク」とまで述べていますが、これは神が最も嫌悪される政治体制です。
民主主義では、「国民を幸福にするのが国家の仕事」「各人一人ひとりの人間は、手段ではなく、目的」です。一方、全体主義は「国家そのもののために国民が犠牲になる国家」であり、平気で「国家の体面、面子、名誉、威信などのために、人々を犠牲にする」のです。迫りくる人権弾圧の危機に、強く警鐘を鳴らさねばなりません。
自由、民主、信仰を世界に
講演の最後に、大川総裁は台湾と中国大陸の人々が共に幸福になる道を説かれました。
「私がお願いしたいことは、この台湾の繁栄と発展、民主主義、自由主義、そして、資本主義的なものの考え方と、信仰を大事にする考え方を、中国全土に広げることであり、実は、これが、中国の人民の幸福につながるのです」
「『中国共産党』ともう一つ、例えば、『自由中国党』でもよいですが、そういった政党を立てて、お互いに政策争いをするような、本格的な『議会制の国』に変わってもらいたい」
これぞ政治が描くべき「夢」でしょう。両岸関係には、「家族の分断」という悲しみもあります。それを超える「架け橋」が心に築かれた瞬間でした。
日本にとっても台湾は、かつて同胞として大戦を戦った、兄弟国家です。中国の顔色を窺って台湾と断交したことについても、大川総裁は武士道の国として非常に恥ずかしいと断言されましたが、緊迫する情勢のなか、どのような姿勢を打ち出すかは、「戦後政治の総決算」とも言えます。
本書では、「『未来がどうなるか』という予言を聴きたい人も多いでしょう。しかし、それは予言ではありません。『神の計画』です」と語られています。神の愛の実現こそ、幸福実現党の使命です。
※文中や注の特に断りのない『 』は、いずれも大川隆法著、幸福の科学出版刊。
「自由・民主・信仰」のために活躍する世界の識者への取材や、YouTube番組「未来編集」の配信を通じ、「自由の創設」のための報道を行っていきたいと考えています。
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