「現代の太平洋戦争」はレアアースで始まる ─ ニッポンの新常識 軍事学入門 67
2025.12.24
2026年2月号記事
ニッポンの新常識
軍事学入門 67
「現代の太平洋戦争」はレアアースで始まる
世界の流れを正しく理解するための、「教養としての軍事学」を紹介する。
米中貿易戦争の戦場となっているのが、産出量が少ない希少金属の一種「レアアース」である。
レアアースは、ミサイルやスマートフォン、LEDなどの生産に不可欠な金属であり、現代のハイテク製品はそれなしではつくれない。
対日レアアース制裁が初の事例
中国の最高指導者・トウ小平が「中東に石油あり、中国にレアアースあり」と述べたように、その独占的支配を1980年代以降から狙っていた。
日本の技術支援などもあり、中国は今では「埋蔵量で全世界の5割弱、採掘で7割弱、精錬は9割強のシェアを握る」という圧倒的立場を築き、他国を脅すカードに利用している。
それを世界で初めてまざまざと見せつけたのが、2010年に尖閣諸島で中国漁船衝突事件が起きたことを受け、レアアースの対日輸出を制限したことだ。これでトヨタなどが一時的に生産中止に追い込まれた。「資源を制すれば世界を制す」と考える中国はどのようにしてレアアースを武器化したのか──。
「自由・民主・信仰」のために活躍する世界の識者への取材や、YouTube番組「未来編集」の配信を通じ、「自由の創設」のための報道を行っていきたいと考えています。
「ザ・リバティWeb」協賛金のご案内
YouTubeチャンネル「未来編集」最新動画