【名画座リバティ (10)】ヒロインよ"習近平"を仕留めよ──「エイリアン」
2025.08.31
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン『エイリアン』より。
映画ファンの皆様、こんにちは。
今回はSF映画の名作に幸福の科学的解釈を加えて、ご一緒に楽しんでみたいと思います。題材は「午前十時の映画祭」で上映中の、20世紀の古典的傑作「エイリアン」。ほぼ半世紀前の1979年に作られた本作は、現代の日本を予言しているかのようです。
(あらすじ)
西暦2122年、乗員7名を乗せた宇宙貨物船が地球への帰還途中、知的生命体からと思われる信号を受信する。発信源の小惑星を探査した乗員の一人が未知の宇宙生命体に寄生され、獰猛なエイリアンを船内に侵入させてしまう。エイリアンと戦うも次々と犠牲になる乗員たち。最後の一人となった女性航海士リプリーは脱出艇に乗り込み、母船をエイリアンともども自爆させ、難を逃れたかに思われたが──。
本作はSFとホラー映画の本格的異種結合の嚆矢とされると共に、映画界屈指の映像派スコット監督による「perfect(完璧)」な映像作品として、今日も高い評価を保っています。冒頭に映る、徹底してリアルに作り込まれた宇宙船内部の機関や通路を見るや否や、自分も22世紀の老朽化した宇宙貨物船の閉鎖空間に入り込んだ感覚になります。観る者を非日常の世界に一気に連れ去ってくれるのも、映画が与えてくれる鋭いよろこびの一つです。
映像面でさらに特筆すべきは、エイリアンの造形です。クリーチャーデザインにスイス出身の現代画家ギーガーを起用し、悪夢のように禍々(まがまが)しい宇宙生命体の姿を創造。幸福の科学的に見て、このエイリアンの外形は意味深長です。大川隆法・幸福の科学総裁は2018年8月のUFOリーディングで、白鳥座から飛来した宇宙人の外形と目的をこう描写しています。
「映画で言うと、『エイリアン』という映画の映像に最も似ている形をしています。頭の後ろが長くて、カラス貝みたいな感じで、ごっつい歯が出てくるような、そういうレプタリアン型です。(中略)これが実は今、中国を手に入れようとして動いている」
さらに大川総裁は、その宇宙人の言葉をこう伝えています。
「中国の今の発展には、宇宙からの力は働いている。われわれの指導があるんだ。(中略)習近平は、霊的に見れば、われわれとまったく同じ姿をしています(中略。田中注:習近平の魂の出身星は彼らと)ほぼ同じと見てよいでしょう」
習近平氏の魂がレプタリアン型エイリアンであると考えると、今の中国政府のやり方が本作のエイリアンと似ていることがわかります。エイリアンは乗員の体内に卵を産みつけて寄生し、ある程度成長した時点で宿主の腹部を内側から食い破り、死に至らしめる。その後は脱皮を繰り返して巨大な姿に成長し、乗員を次々に襲う──。
これは、本誌9月号記事「中国に絡め取られた日本の国会」の内容にピタリと合います。日本の中枢部である国会が内側から"エイリアン"に寄生され、国そのものが彼らの餌食となりつつある。本作のエイリアンの外形と生態は、半世紀後の日本の危機の霊的真相を、宇宙人からインスピレーションを受けて予見していたかのようです。
こうした"侵略"を押しとどめるため、幸福の科学は中国共産党の唯物論・全体主義に対し思想戦や言論戦で戦っているわけですが、その戦い方についても本作からヒントを見て取ることができます。
まず、エイリアンと最後まで戦うのが「女性」であることです。本作は1970年代後半に多く作られた女性の自立を描いた作品の一つとされ、リプリーは、それまでなかった強い女性、戦うヒロインです。ならば、習近平中国に対する当会の戦いも、リーダーは女性ではないか。筆者には、幸福の科学の政治部門を率いる女性リーダーの姿が思い浮かびます。
次にヒロインの「武器」です。リプリーの武器は捕鯨に使うようなワイヤー付きの銛(もり)ですが、大川総裁のリーディングでは、その女性リーダーの魂が過去、金星の人魚の大将だったことが明かされています。当時の彼女の武器は先が三本に分かれた純金製の槍でした。銛と槍は似ていますし、三つの槍先は、かの国に打ち込むべき三本の光の矢である「自由・民主・信仰」にあたるでしょう。そして純金は、全体主義国家が倒れて地球に到来するゴールデン・エイジを思わせます。
そして、ヒロインの「勇気」の元です。欧米の映画には女性が歌で怖さを紛らわすシーンがよくあり(「禁じられた遊び」等)、リプリーもエイリアンと対峙しながら小声で歌を歌います。「You are my lucky star(私の幸運の星)」と歌うその声は、まるで祈りのように聞こえます。幸運の星とは「大宇宙の神」の喩えであり、戦いにおける勇気と力の源泉が「祈り」であることを暗示しているかのようです。
本作は怖い映画ですが、それだけに最後のカタルシスは素晴らしく、美しい音楽をバックに深い安堵感をもたらします。読者はこの機会に劇場鑑賞し、恐怖から逃げずに戦った者だけが手にする爽快感と元気を味わうと共に、侵略者と戦うヒロインを応援する念いを強められてはいかがでしょうか。
(田中 司)
『エイリアン』
- 【公開日】
- 2025年8月22日~9月18日(劇場により異なります)
- 【スタッフ】
- 監督:リドリー・スコット クリーチャーデザイン:H・R・ギーガー
- 【キャスト】
- 出演:シガニー・ウィーバー トム・スケリット ジョン・ハートほか
- 【その他】
- 1979年製作 | 117分 | イギリス・アメリカ
【関連書籍】
「自由・民主・信仰」のために活躍する世界の識者への取材や、YouTube番組「未来編集」の配信を通じ、「自由の創設」のための報道を行っていきたいと考えています。
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