今春に中国の最新鋭原潜が沈没していた 中国によるICBM発射は、権威維持と米大統領選を見据えた動きか
2024.09.28
《ニュース》
米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)などは26日、中国の就役前の最新鋭原子力潜水艦が5月下旬から6月初旬にかけて、中国湖北省・武漢の造船所で沈没していたと報じました。複数の米当局者の話として伝えています。
《詳細》
沈没したのは、攻撃型原子力潜水艦「周」級の1番艦。造船所にて航海に出る前の最終整備が行われた後に沈没し、6月初旬に大型クレーンが原潜を引き揚げていたことが、衛星写真で明らかになっています。
中国当局はこの件を「隠蔽」しており、沈没した原因などは明らかになっていません。米政府は原潜が沈没時に核燃料を積んでいたかどうかを把握していないといいます。ただ専門家は、核燃料を積載していた可能性が高いものの、航海前だったため放射能漏れのリスクは低いと考えていると、WSJは伝えています。
引き揚げられた原潜を修復して航行可能にするには、数カ月かかる見通しです。これは習近平政権がアメリカに対抗するために進めている海軍増強計画にとって大きな打撃になるだろうと、多くの専門家が指摘しています。
米国防総省が2023年10月に発表した報告書によると、中国はディーゼル駆動の攻撃型潜水艦48隻と攻撃型原潜6隻、弾道ミサイル原潜6隻を保有しており、潜水艦技術で優位に立つアメリカに追いつこうとしています。
《どう見るか》
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