コニカミノルタが損失を計上してまで中国子会社の生産を終了 アメリカの「中国包囲網」の再構築に備え、脱中国を進めるべき時

2024.08.23

長江下流に位置する江蘇省無錫市。

《ニュース》

コニカミノルタが、中国・江蘇省の子会社での生産を2025年前半までに終了すると発表しました。

《詳細》

20日の同社の発表によると、江蘇省無錫市に所在する子会社「コニカミノルタテクノロジーズ」での生産を2025年前半までに終了し、生産終了に伴う損失額を2025年3月期に約60億円見込むとしています。今後は、日本、マレーシア、中国国内の広東省東莞(ドンガン)市の拠点に生産を移管する方向です。

コニカミノルタは1994年に広東省での生産を開始。2004年以降は、今回生産を終了する江蘇省の子会社との2拠点体制を築いてきました。しかし、「一国での生産リスク集中回避」のため、2014年にはマレーシアに生産子会社を設立。2022年には一部製品の生産を日本へ移管し、供給網を複線化していました。

同社は、2022年3月のコロナ禍において上海で行われたロックダウンにより部品の調達に支障が出るなど、大きな影響を受けていました。

8月のロイター企業調査では、中国での日本企業の事業展開について13%が「縮小を検討」と回答。その理由として、最も多い35%は「経済回復が見込めない」でしたが、29%は「経済安全保障上のリスク」をあげており、「技術情報の漏洩や強制的な開示などのリスクが大きい」との声も上がっています。

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タグ: 中国  脱中国  反スパイ法  供給網  コニカミノルタ  撤退  リスク  子会社 

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