強気の姿勢の北朝鮮、ミサイル発射
2011.06.10
北朝鮮が先週半ば、朝鮮半島西側の黄海に短距離弾道ミサイルを1発打っていたことが明らかになった。黄海といえば、昨年11月末に韓国と米国が合同軍事演習を行った場所だ。
それだけではなく、昨今、北朝鮮は韓国に対して強硬姿勢をとり始めている。
韓国紙・聯合ニュースによると、北朝鮮・国防委員会は先月30日に報道官声明で「韓国政府を相手にしない」との立場を表明。今月1日には韓国から秘密で南北首脳会談開催の提案があったことを暴露したうえ、「李明博政権をこれ以上相手にしない」と断言している。
李明博大統領が6日の顕忠日記念式典のあいさつで北朝鮮との関係改善の意思を示したことに対しても、「言葉遊び」「気の抜けた詭弁」と酷評し、さらに9日、北朝鮮の朝鮮労働党機関紙「労働新聞」で南北間の対話について論じる余地がないとの立場を改めて明らかにした。
ここにきて北朝鮮がなぜ強気の姿勢に出てきたのかは分からないが、これを機に韓国との連携を強めておくことは必要だ。日本に対しても、8日の労働新聞と内閣などの機関紙「民主朝鮮」が、過去の歴史清算と謝罪、賠償を促し、圧迫してきている。民主朝鮮は「日帝が多くの朝鮮の人を強制連行し、拉致し、奴隷労働を強要し、虐殺した暴悪性と野蛮性は過去に例を見ない。こうした事実にもかかわらず日本は過去の犯罪に対する謝罪と責任から逃げ続けている」と批判した。だが、その言葉はそっくりそのままお返しよう。(吉)
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