全人代から浮かび上がった習近平政権の窮地【澁谷司──中国包囲網の現在地】

2024.03.25

アジア太平洋交流学会会長・目白大学大学院講師

澁谷 司

(しぶや・つかさ)1953年、東京生まれ。東京外国語大学中国語学科卒。東京外国語大学大学院「地域研究」研究科修了。関東学院大学、亜細亜大学、青山学院大学、東京外国語大学などで非常勤講師を歴任。2004年夏~05年夏にかけて台湾の明道管理学院(現・明道大学)で教鞭をとる。11年4月~14年3月まで拓殖大学海外事情研究所附属華僑研究センター長。20年3月まで、拓殖大学海外事情研究所教授。著書に『人が死滅する中国汚染大陸 超複合汚染の恐怖』(経済界)、『2017年から始まる! 「砂上の中華帝国」大崩壊』(電波社)など。

中国共産党にとって重要な「3中全会」が昨年秋、開催されなかった。今後5~10年間の経済政策を話し合うため例年開催されていた同会の見送りは、波紋を呼んだ(秘密裡に開催されたという噂もあるが)。

そして今年3月上旬、全国人民代表会議(全人代)と政治協商会議の、いわゆる「両会」が開催された(*1)。だが本来、「3中全会」で大方針の決定・変更・採択・発表を行っていなければ、それを両会で実行することはできない。非常にいびつな形での開催となった。

いずれにせよ、習近平政権は未曽有の内的・外的困難に直面していると言えよう。

(*1)2024年2月25日付『中国瞭望』

未曽有の困難のなか
国務院・首相の"反抗"を警戒する習近平氏

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タグ: 中国包囲網の現在地  安全保障  澁谷司  全人代  中国共産党  習近平  国是会議 

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