ノーベル文学賞作家の大江健三郎氏が死去 脱原発運動の根底にあった大江氏の唯物思想

2023.03.14

画像: Hpschaefer/Wikipedia

《ニュース》

ノーベル文学賞作家の大江健三郎氏が3日未明に老衰で亡くなっていたことが分かり、大手紙が14日の朝刊で一斉に報じています。

《詳細》

大江氏は1935年、愛媛県に生まれ、54年に東京大学に入学しました。卒業後に起きた60年の安保反対闘争にも参加。安保闘争で挫折した人物を描いた『万延元年のフットボール』で「谷崎潤一郎賞」を受賞して話題となります。氏の著作は数多くの言語に翻訳され、94年に、日本人2人目となるノーベル文学賞を受賞しました。

また大江氏は作家活動のほかに、護憲派団体「九条の会」の呼び掛け人や「脱原発法制定全国ネットワーク」の代表世話人を務め、核兵器廃絶なども訴えるなど、積極的に集会での演説やデモ活動を展開してきたことでも知られています。

例えば護憲運動について大江氏は、「僕が12歳のときに憲法ができた。学校で9条の説明をされて、もう戦争も軍備もないと聞いて、その2年前まで戦争をしていた国の少年は、一番大切なものを教わったと思った。自然な展開として、作家の仕事を始めた。9条を守ること、平和を願うことを生き方の根本に置いている。われわれは戦後70年近く、ずっとそうしてきた。次の世代につなぎたい」と思いを語っていました(2014年12月5日付東京新聞)。

《どう見るか》

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タグ: 脱原発  原発  護憲  大江健三郎  守護霊  ノーベル文学賞  九条の会 

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