「こにちは。ここすくします」
2011.05.18
「こにちは。アメリカの海軍(USS RONALD REAGAN)から、ここ すくします。すみません、日本語をわかりません。お願い、次の質問に 答えて ください。」
これは、大震災の復興支援に入っている米軍が、被災者の人たちに現状や必要な物資を尋ねるために作成したアンケートの冒頭に綴られた言葉だ。
この文章の正しい日本語は、
「こんにちは。アメリカの海軍(空母ロナルド・レーガン)から、救いに来ました。日本語がわかりません。次の質問に答えてください。」
この冒頭文のあとには、一緒にいるのは何人か、避難所が足りているか、水や食べ物はあるか、気分は大丈夫かなど、10項目の質問が並ぶ。
米軍のなかには通訳がいないチームもあり、見てのとおり片言の日本語で、なんとか被災者の人たちとコミュニケーションを取ろうとしている。そして、この片言の日本語で書かれたアンケートの下には、おそらく自分たちが読むためであろう、日本語の読み仮名を英語で記してある。
そこまで必死になって日本人のために働きかけてくれている米軍に対して、日本のメディアは十分な感謝も敬服の思いも伝えられていない。それどころか、15日にも伝えたように、朝日新聞には「『トモダチ作戦』はいらない」という全面の意見広告まで載っている。
米軍からの最後の質問は、「さらなる支援のために、あなたたちは私たちに戻ってきてほしいと思いますか?」
彼らが朝日新聞の意見広告を見たらどう思うだろう。(吉)
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