バイデン大統領が中東歴訪し、「中東防空同盟」構想を協議 しかしサウジとの関係修復は微妙
2022.07.15
左から時計回りに、アメリカ、イスラエル、サウジアラビアの国旗。
《ニュース》
就任後初めてとなる中東歴訪を始めたバイデン米大統領は13日、イスラエルに到着し、ヤイル・ラピド首相と会談しました。バイデン氏は16日までに、パレスチナとサウジアラビアを訪れることになっています。
《詳細》
バイデン氏とラピド氏は会談で、核開発を進めるイランを封じ込めるため、イスラエルとアラブ諸国の一部の防空システムを連携する「中東防空同盟」構想について協議しました。
この構想は、レーダーや衛星を共有し、ミサイル攻撃などの情報を察知した場合に瞬時に対応するというものです。すでにヨルダンのアブドラ国王が構想に支持を表明しています。
参加が想定されているのは、トランプ政権時代にイスラエルと国交を樹立したアラブ首長国連邦(UAE)とバーレーンに加え、サウジアラビアやエジプトといった国々。サウジとイスラエルは国交がないため、イスラエルはアメリカによる仲介を期待しています。
そうした中、サウジはイスラエル発着便を含めた全ての民間航空機に自国の領空を開放すると発表。これまでイスラエルの航空機はサウジ領空での飛行が認められていなかったため、バイデン氏は「歴史的な決定だ」と歓迎しました。
《どう見るか》
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