インドネシア大統領がウクライナとロシアを訪問へ 国益を考えて中立を保ったインドネシア
2022.06.29
インドネシアのジョコ大統領。画像:rima mariana oentoe / Shutterstock.com
《ニュース》
インドネシアのジョコ大統領がウクライナとロシアを訪問し、両国首脳と会談すると、29日付産経新聞などが報じています。
《詳細》
ジョコ大統領はドイツで26~28日の期間に開催していた主要7カ国(G7)首脳会議にゲストとして参加した後、29日にウクライナの首都キエフ(キーウ)でゼレンスキー大統領と会談。30日にはロシアの首都モスクワでプーチン大統領と会談する予定になっています。
ジョコ氏は27日の討議で、「G7と主要20カ国・地域(G20)には食料危機を克服する責任がある」と語るなどして、ロシアとの対話を重視する考えを示していました。プーチン氏との会談では、即時停戦を要請する考えを示しています。
インドネシア外務省は、この訪問を「平和を促すため」と位置付けています。これまでインドネシアは、(ロシアの)軍事攻撃は容認できないとする一方で、ウクライナへの武器供与は拒否。対露制裁には加わらず、ロシア側にも西洋諸国側にもつかない、中立的な立場を保ってきました。
インドネシアは今年のG20議長国で、11月にバリ島でG20首脳会議を開きます。ジョコ氏はG20にプーチン氏とゼレンスキー氏を招待していましたが、アメリカなどがプーチン氏の参加に反対。イタリアのドラギ首相がG7首脳会議後の記者会見で明らかにしたところによると、プーチン氏はG20首脳会議に対面では参加しない見通しだといいます。
《どう見るか》
「自由・民主・信仰」のために活躍する世界の識者への取材や、YouTube番組「未来編集」の配信を通じ、「自由の創設」のための報道を行っていきたいと考えています。
「ザ・リバティWeb」協賛金のご案内
YouTubeチャンネル「未来編集」最新動画