中国の情報機関が米航空機技術を狙って有罪に 最新の工作手口が発覚!
2021.12.21
写真はイメージ。画像:Wang Sing / Shutterstock.com
《ニュース》
中国の情報機関幹部が、アメリカの航空技術を狙ったスパイ活動の容疑でこのほど有罪判決を受け、中国が欧米を標的とした工作の最新の手口が報じられています。
《詳細》
有罪判決を受けたのは、江蘇省国家安全部第6局のナンバー2である徐延軍氏。徐氏は2013年以降、さまざまな偽名を使い、学術交流を名目にして企業の社員に接触し、機密情報を奪う工作に従事していました。
2017年、米航空機エンジンメーカーであるGEアビエーションの社員が、中国・南京航空航天大学の教授から、ビジネスに特化したSNS「LinkedIn」を通じて、プレゼンテーションを行うよう提案されました。
GEアビエーションでは、そうしたプレゼンについて厳しい内部規定が設けられていましたが、社員はそれを無視して、中国に内緒で出張。その際、徐氏と会い、礼金を受け取りました。
社員がプレゼンを行っている最中、ノートパソコンに技術的なトラブルが発生。中国人学生が"助け"を申し出て、ウィルスを仕込んだフラッシュメモリをパソコンに挿入し、機密情報を抜き取ったと見られます。
その後、社員は米FBI(連邦捜査局)の捜査を受け、騙されていたことが発覚。FBIに協力して徐氏をベルギーに誘い出し、徐氏は逮捕され、アメリカに身柄を引き渡されました。
《どう見るか》
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