「生きろ 島田叡 ─戦中最後の沖縄県知事」 - リバティWeb シネマレビュー
2021.02.26
©2021 映画『生きろ 島田叡』製作委員会
2021年4月号記事
Movie
生きろ 島田叡 ─戦中最後の沖縄県知事
県民第一を貫いた無私の姿
- 【スタッフ】
- 監督:佐古忠彦
- 【キャスト】
- 語り:山根基世、津嘉山正種、佐々木蔵之介
- 【配給等】
- 配給:アーク・フィルムズ
- 【公開日】
- 3月6日より沖縄・桜坂劇場にて先行公開、3月20日より東京・ユーロスペースほかにて全国順次ロードショー
【レビュー】
第二次世界大戦末期、戦中最後の沖縄県知事を務めた島田叡。大規模な疎開促進や、危険を顧みず台湾に渡っての食糧確保などを断行し、米軍の沖縄本島上陸後は壕を移動しながら行政を続ける。戦局は日々悪化し、県民の多くが戦闘に巻き込まれる中、島田は必死に指揮を執るが……。
当時を知る県民や、関係者とその遺族らの証言などから、島田叡という人物の生涯を描き出す本作。日本軍に対してやや偏った描き方をしていることには留意したいが、何よりも県民を第一に考え、行動する島田の無私の姿は涙を禁じ得ない。沖縄戦の複合的な理解にも役立つ、知られざる戦中史。
ザ・リバティWeb シネマレビュー
「生きろ 島田叡 ─戦中最後の沖縄県知事」
(星3つ。満点は5つ)
「自由・民主・信仰」のために活躍する世界の識者への取材や、YouTube番組「未来編集」の配信を通じ、「自由の創設」のための報道を行っていきたいと考えています。
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