バイデン大統領、香港・ウイグル・台湾を見殺しか? 対話集会で「口出しする気はない」と明言
2021.02.18
対話集会の様子。画像はCNNのYouTubeより。
《ニュース》
ジョー・バイデン米大統領は16日夜(現地時間)、中西部ウィスコンシン州の最大都市ミルウォーキーにて、就任後初となる一般市民との対話集会(タウンホール・ミーティング)に臨みました。
そこでバイデン氏が、中国で行われている人権弾圧について、中国政府を擁護するような発言をしたため議論を呼んでいます。
《詳細》
報道によると、集会を仕切ったCNNアンカーのアンダーソン・クーパー氏が、今月10日に習近平・国家主席との間で行われた電話首脳会談に関して、ウイグル問題をはじめとする人権弾圧について議論したか尋ねたところ、バイデン氏は次のように答えました(一部抜粋)。
「もしあなたが中国の歴史について何か知っていれば、中国が外界の犠牲になる時は、いつも母国でまとまっていない時なのです。したがって、習近平氏の中心原理は、団結し、厳重に管理された中国であるべきだというものです」
("If you know anything about Chinese history, it has always been, the time when China has been victimized by the outer world is when they haven't been unified at home. So the central ─ well, vastly overstated ─ the central principle of Xi Jinping is that there must be a united, tightly controlled China.")
「私は、どんなアメリカ大統領も、アメリカの価値観を反映しなければ存続し得ないことを指摘しました。そして彼(習氏)に、私は彼が香港でしていることや、中国の西部の山々にあるウイグル、また、武力強化によって『一つの中国』原則を終わらせようとしている台湾でしていることについて意見はしないという考えを伝えました。彼はそれを理解しました。文化的に、それぞれの国が異なる基準を持っており、リーダーはそれに従うよう期待されているのです」
("I point out to him no American president can be sustained as a president, if he doesn't reflect the values of the United States. And so the idea that I am not going to speak out against what he's doing in Hong Kong, what he's doing with the Uighurs in western mountains of China and Taiwan ─ trying to end the one China policy by making it forceful … [Xi] gets it. Culturally there are different norms that each country and their leaders are expected to follow.")
(文字面だけ追うと趣旨不明のところもありますが)平たく言えば、中国国内でどれだけ虐殺が行われても、中国が台湾を侵略しても、それについてアメリカは口出しするつもりはない、ということです。
さすがのリベラルメディアも驚愕したのか、集会を主催したCNNも、この点については言及を避けて報道しているよう。FOXニュースやブライトバートなど、保守メディアが大きく取り上げています。
《どう見るか》
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