米FBI、Zoomの中国人元幹部を指名手配 日本企業も対岸の火事ではない
2020.12.19
《ニュース》
米連邦捜査局(FBI)がビデオ会議システム・Zoom(ズーム)を運営する米ズーム・ビデオ・コミュニケーションズの中国人元幹部に対し、中国政府のために天安門事件に関連するビデオ会議を検閲したとして、指名手配したことが分かりました。米司法省が18日、同人物を刑事訴追したと発表しています。
《詳細》
指名手配されたのは39歳の中国人男性、シンジャン・ジン容疑者。中国・浙江省(せっこうしょう)にあるズームの事務所に勤務し、今年5~6月にかけて中国政府と連携して、天安門事件に関連するビデオ会議を少なくとも4件中止させた疑いがあるとのことです。
中止されたビデオ会議に参加していたユーザーのほとんどがアメリカ在住であり、実際に天安門事件を経験して生き残った民主活動家もいたといいます。
ビデオ会議の中止に加えてジン容疑者は、中国政府にズームの顧客情報を提供すると共に、中国政府にとって不都合なビデオ会議が開かれないよう監視する任務を担っていた疑いがあります。
すでにFBIは中国国内にいるジン容疑者の顔写真を公開し、情報提供を呼び掛けています。
本件をめぐってズームは18日に声明を発表。容疑者を解雇したことを明らかにし、司法省の捜査に協力する姿勢を示しました。容疑者が中国政府に渡した顧客情報については、中国国外の利用者10人未満に関するものだったとのことです。
《どう見るか》
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