年金不足問題 「老後の不安は、家族や親族にも責任がある」 大川総裁が東京で講演・後編
2019.07.14
長年にわたり、国内外の問題に指針を与えてきた大川総裁。
大川隆法・幸福の科学グループ創始者兼総裁は13日、東京・ホテルイースト21東京で、「幸福への論点」と題して講演を行った。
本会場には約1500人が詰めかけ、講演の様子は全国に同時中継された。
幸福の科学は孤独老人を放っておかない
6月、金融庁の審議会の報告書に、老後の暮らしのためには年金以外に2000万円の資金が必要と記載された。参院選直前ということもあって政治問題化し、今でもテレビや新聞がさまざまに報じている。
この問題について、大川総裁は「 年を取って老後に不安があるという場合は、普通は、家族が第一義的に責任を感じなきゃいけないことであるのに、この議論だけはまったく出てこないんですよね。これは一体、どういうことなのかなと不思議で仕方がない 」と指摘。
「 年金なんて、官僚が食いつぶしてしまって、グリーンピアとか建てて使って、"横領"されちゃいますからね。〈中略〉第一義的には家族、第二義的には親族にも責任があると思うし、それ以外は、隣近所から自分に関係のあるいろいろな方々、篤志家など、晩年困った方がいたら、お助けする義務はあると思います 」
続けて、総裁は、今後万が一、政治の不手際で高齢化した人たちが困るような事態が起きた場合、幸福の科学は宗教として、「 孤独老人なんて放っておきませんよ 」「 全幅の信頼を置いてください 」と呼びかけた。
政治は、本来、神の慈悲の下で行うべき
講演の後半、話題は「民主主義」へと移り、大川総裁は「ジョン・ロック」の思想に触れた。
ロック(1632~1704年)は、近代民主主義に理論的な根拠を与えたイギリスの哲学者。敬虔なクリスチャンであるロックの「人間は神の作品」という思想は、アメリカの独立宣言にも大きな影響を与えている。
総裁は、次のように指摘した。
「 民主主義は素晴らしいし、三権分立や法治国家などいろいろな近代的な考え方はありますが、それを超えたものもあることを知っていなければいけません。近代では、ジョン・ロックという人が『統治二論』という本を書きましたが、『神』という言葉が何回も出てきます。
要するに、神のことを常に念頭に置いて、どういう風に国を統治するかという、統治のシステム論を説いています。ロックは神を信じているんです。 〈中略〉 人間同士の統治のシステムというのは、大きな神の慈悲の下で、上手くやっていかなければいけないということです 」
そう語り、為政者に都合のいい法律をつくって独裁を敷く、現代の中国の"法治主義"に警鐘を鳴らした。
会場は、詰め掛けた聴衆でいっぱいになった。
七海ひろこ氏 「右も左も『増税』。『減税』の幸福実現党は最後の砦」
「日本の繁栄を実現する」と語る、七海氏。
講演後には、同グループで政治活動を行っている、幸福実現党の釈量子(しゃく・りょうこ)党首と、七海ひろこ広報本部長が駆けつけ、挨拶した。
七海氏は、香港、台湾、日本に迫る中国の軍事的脅威を念頭に、こう指摘した。
「多くの方から、『もう幸福実現党の言っている通りだよ。あんたたちが頼みだ。他の政党は安全保障のことも言わない。でも、国防のことを言ってくれるあんたたちが頼りだ。がんばれ』、そんなお声もいただいております。いまアジアの危機、ホルムズ海峡の危機がございます。ここまで来ても、国際問題について、(既存の)政治家たちが語ることがない」
2009年の立党以来、消費税をはじめ法人税や所得税などの「減税」によってこそ、景気回復・経済成長を実現できると訴えてきた同党。七海氏は「右を見ても、左を見ても『増税』。その中で、新しい選択肢はないのかと思っていらっしゃる方々がいる。幸福実現党が最後の砦だと考えております」と語った。
釈量子党首 「幸福実現党は、本来あるべき日本の姿を取り戻す」
「そろそろ日本は生まれ変わらないといけない」と語る、釈党首。
続いて、マイクを握った釈党首は、次のように話した。
「今、全国を回っていますが、日本で起きているさまざまな社会問題、深いところには『孤独』がございます。宗教がなかった戦後約70年のツケが、この日本全体を覆っているのを感じます。努力の意味が語れない国会議員がいて、どうして子供に夢を語れるのでしょうか。
また、親を殺す、子供を殺す、虐待する、ストーカー、あるいは、いじめ、さまざまなそうした社会問題の奥には、自分というものに対する不確かさ、まさに自分を信じられなくなっている日本人の悲しさがあるのではないでしょうか。
世界の中では、日本にもっと活躍してもらいと、そして日本に救ってもらいたいと、アラブの国も、そして、中国共産党の中で弾圧されている方々も、私たちに求めておられます。私たち幸福実現党は、本来あるべき日本の姿を取り戻すべく、この戦を勝ち抜いてまいりたいと思っております!」
大川総裁の本講演では、他にも次のような論点への言及があった。
- 2011年、総裁の香港講演後、現地で起きていること
- アメリカがイスラム教国に対して誤解していること
- 在家時代の商社で、総裁が知ったイスラム教国の風習
- 中国で、「今の体制を変えたい」と思っている人の割合とは?
- 2011年、総裁のフィリピン講演時に、現地で起きたこと
- イスラム教国と対立するイスラエルに国際的な監視が必要?
- この30年間、政治家や官僚が受けてきた影響とは?
- 「この世とあの世を貫く幸福」を説く幸福の科学
ここに紹介したのは法話のごく一部です。
詳しくは幸福の科学の施設で、ぜひご覧ください(下記参照)。
・幸福の科学サービスセンター Tel:03-5793-1727
火~金/10:00~20:00 土日祝(月曜を除く)/10:00~18:00
・同グループサイトの支部や精舎へのアクセス
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2019年7月9日付本欄 心震える政見放送を全文掲載 幸福実現党・釈量子党首 「日本は世界のリーダーになるべき!」
https://the-liberty.com/article/16002/
2019年7月6日付本欄 「アメリカなら幸福実現党の考え方で大統領が出る」 大川総裁が福岡で講演
https://the-liberty.com/article/15992/
2019年7月4日付本欄 「安い税金」「小さな政府」 幸福実現党の釈量子党首、七海ひろこ候補が第一声
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