「なりきる」ことを霊言と称する宗教的教養の足りなさ 【宏洋氏・保守雑誌「WiLL」の嘘(2)】
2019.06.26
月刊「WiLL」(2019年8月号)が、「『霊言』なら僕にもできますよ」と題した、幸福の科学を誹謗中傷する大川宏洋氏(6月25日付で幸福の科学を懲戒免職処分。以下、宏洋氏)の対談記事を掲載した。
記事は、宏洋氏が数カ月前からユーチューブや週刊誌で語ってきた「嘘」の焼き直し。「なぜ改めてこんな記事を載せるのか?」と首をかしげたくなる内容だ。
本欄では、宏洋氏が記事の中で宗教的秘儀である霊言を誹謗中傷している点について検証する。
宗教的な修行を怠ると悪霊・悪魔に入られることもある
記事で宏洋氏は、「"霊言"は私にもできるんです(笑)。〈中略〉とにかく霊になりきって、"それっぽく"やることが重要です」と語っている。
幸福の科学において、宏洋氏が霊言の霊媒(チャネラー)を担った時期があったことは事実だ。
ただそれは、巨大な霊能力を持つ大川隆法総裁の近くで霊的な影響を受け、宗教的な指導があってこそ身に付いた能力と言える。霊能は一つの磁石のようなもので、霊能者の周りには霊的感覚を持った人が出てくる傾向があるからだ。
そうした霊体質の人が、反省や瞑想、精神統一などの日々の宗教的な修行を怠り、欲望に振り回されるようになると、自らをコントロールできず、自分の乱れた心と同じ波長を持った悪霊や悪魔に入られることもある。
宏洋氏は、自らの努力不足、仕事能力不足、相次ぐ女性問題などを理由に幸福の科学を母体とする芸能事務所「ニュースター・プロダクション(NSP)」の社長を解任された。
そうした事実を隠して、ユーチューブなどを通じて教団の誹謗中傷を行っている。最近は、他のユーチューバーの守護霊を呼び寄せる真似事もやっているが、まさに「それっぽく」やっている小中学生レベルの完全な悪ふざけ。目を覆いたくなるような稚拙な内容だ。
これで今も「霊言ができる」と言い張るのは、あまりにも恥ずかしい。
霊言の内容が数年後に現実化している
これまで大川総裁は、天照大神、ムハンマド、チャーチル、孫文、ドラッカー、ヒトラー、トランプ、プーチン、金正恩など、すでに亡くなっている神格を持った霊人から地獄に堕ちた霊人、生きている人の守護霊も呼んで、話をさせてきた。
霊人ごとに個性がまったく異なり、複数回登場する霊人には考え方に一貫性がある。
以下は、霊言で語られた予言・提言が、数年後、現実化した事例の一部だ。
2008年11月に現れたオバマ氏の守護霊は、大統領就任前、国内問題に集中することを訴え、「将来、アメリカは『世界の警察』ではなくなる」と語った。その5年後の2013年9月、地上のオバマ氏本人がシリア問題に関するテレビ演説で、「アメリカは世界の警察官ではないとの考えに同意する」と発言した。
2010年10月に現れた習近平氏の守護霊は、当時、「穏健派」とも噂されていたが、霊言で「かつての大唐帝国や元朝のような世界帝国を建設して、『中国の時代が来た』ということを世界に告げたい」と語った。その2年後の2012年11月、国家主席となった地上の習氏本人は、中華民族の偉大な復興を意味する「中国の夢」をスローガンに掲げ、軍事独裁を加速させる対外強硬派であることが明らかになった。
大川総裁の公開霊言・リーディングの収録は900回を超え、霊言集は500書以上(2019年6月時点)に及び、全国の書店で発刊されている。書籍の広告も全国紙や地方紙など、さまざまな媒体に掲載されている。これは、霊言で語られる内容に、真実性や公共性があると認められた裏返しと言える。
霊言は「あの世の存在の証明」
そもそも霊言の大きな意義は「あの世の存在の証明」にある。
人間の本質は肉体でなく魂であり、魂は死後もそれぞれ個性を持って、あの世で存在し続けるという霊的人生観を、地上の人々に教えている。
仏教、キリスト教、イスラム教といった世界宗教も、さまざまな形での「霊言」が出発点となっている。
仏教の開祖・釈尊は大悟した後、インドの神々から3度の梵天勧請(ぼんてんかんじょう)を受けて悟りを広めることを決意した。キリスト教の開祖・イエスも「天なる父」の言葉を地上に伝えた。イスラム教の開祖・ムハンマドの口を通してアッラーが語った内容が聖典『コーラン』となっている。
宏洋氏も「WiLL」誌も、こうした宗教的教養が足りないのではないか。
ただこうした世界宗教と大川総裁の霊言が一線を画しているのは、話している霊人が誰であるか特定できる精度や、世界史上類を見ない膨大な霊言の数だ。
今、奇跡が起き続けている事実に対して、謙虚であるべきだろう。
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