韓国大統領の対北外交は小泉外交がモデル?
2011.03.07
三寒四温の時期になり、春の気配を感じる昨今だが、韓国・北朝鮮の関係は冷え込んでいる。
韓国の首都圏北西部の一部地域で4日に発生した全地球測位システム(GPS)の受信障害は、北朝鮮の電波妨害が原因とみられると、6日、韓国の聯合ニュースが報じた。
軍と情報当局によると、北朝鮮から5~10分間隔でGPSをかく乱する電波が発信されており、先月28日から始まった米韓合同軍事演習において、米軍と韓国軍の通信装備をかく乱する意図があるという。
また、先月5日に北朝鮮の住民31人が北方限界線を越えて韓国側へ漂流してきたが、そのうち4人が亡命を希望したと、4日付けの朝鮮日報が報じている。これに対し、北朝鮮は31人全員の送還を要求し、「全員の送還に向けてあらゆる手段を総動員する」と通知した。
韓国と北朝鮮の間では、南北高官級軍事会談の予備協議が物別れに終わったままだ。また、南北首脳会談においては、李大統領は、スケジュールさえ知らされずに金総書記に引きずり回されるような、これまでの形の首脳会談には応じるつもりはないとして、小泉元首相が金総書記との首脳会談で行ったように、儀典行事を大幅に簡略化し、議題中心の会談を行う「小泉モデル」を検討しているそうだ。(5日付朝鮮日報)
融和姿勢を見せない北朝鮮に対して、日本の元首相の外交姿勢がモデルにされることに少し驚きを感じるが、それは政権交代した後の首相たちの弱腰外交を見慣れてしまったからか。(吉)
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