極端な炭水化物制限は寿命を縮める!?「痩せたその先」のイメージがキモ
2018.08.26
《本記事のポイント》
- 「低炭水化物ダイエットが寿命を縮める可能性」を示唆する米の研究が発表された
- 極端な制限は脳への栄養をストップし、「考える」ことをできなくさせる
- 痩せることを目的にせず、ダイエット後にどうしたいかを強くイメージすること
炭水化物を制限するダイエット法が注目され続けているが、公衆衛生の専門誌『ランセット・パブリック・ヘルス』にこのほど、低炭水化物の食事は、寿命を最大で4年縮める可能性があると示唆する研究が発表された。BBCニュースなどが報じている。
同研究は、アメリカ在住の1万5400人を対象に、消費した飲食物とそのサイズを25年にわたって分析。摂取カロリーにおける炭水化物、脂肪、たんぱく質の割合を推計した。
結果、摂取エネルギーの50~55%を炭水化物から得ている人は、低炭水化物や高炭水化物の食事を摂った人よりも死亡リスクがわずかながら低いことが判明。研究者の推計によれば、炭水化物を中程度摂取している場合、50歳なら平均であと33年生き続けることが期待できるという。
この研究では、極端に炭水化物を控えている人の健康リスクも明らかになった。摂取エネルギーのうち、炭水化物が30~40%かそれ以下の場合、中程度に摂取している人と比較して、平均寿命が約4年短いことが判明した。
極端な制限よりも「痩せてからどうしたいか」を心に描くこと
肥満傾向にある人が、炭水化物を多く摂取している場合、適切な量まである程度の制限を行うことは、必要かもしれない。しかし極端に炭水化物を制限すると、一時的に体重は落ちるかもしれないが、長期的に見ればさまざまな健康リスクがある可能性が高い。
さらに、極端な炭水化物の制限は「考える」ことをできなくする。
炭水化物は体内で糖に変わるため、太る原因とされているが、脳のエネルギーとなる大切な栄養素でもある。不足すれば、仕事や勉強のほか、読書や深く考えるといった行為に支障が出てくるはずだ。極端な制限を続けると、認知症など、老後の脳の機能に影響が出る可能性も否定できない。
それでは、健全な方向でダイエットを行うには、どうしたらいいのか。大川隆法・幸福の科学総裁は著書『超・絶対健康法』の中で、意志の力の重要性についてこのように語っている。
「 『減量する』ということに関しては、強い意志の力が要るのです。ただ、単に『減量しよう』と思うだけでは駄目でしょう。『減量して体を健康体にしたあと、自分は何をしたいのか』ということを考え、それを強く思い描くことが成功の秘訣です 」
痩せることを目的に、食べ物を節制してばかりいるのではなく、「ダイエットが成功したら、自分は何をしたいのか、どうなりたいのか」をイメージすること。そしてそのために、適正体重で、健康的な身体になろうとコツコツと努力すること。それこそが、ダイエットの秘訣かもしれない。
(駒井春香)
【関連書籍】
幸福の科学出版 『超・絶対健康法』 大川隆法著
https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=119
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