明治維新150年 命もいらず、名もいらず 日本を守り抜いた無名の英雄たち
2018.07.29
写真:渡辺正裕 モデル:桜田進太朗 撮影地:旧師団長官舎(新潟県上越市)
2018年9月号記事
明治維新150年
命もいらず、名もいらず
日本を守り抜いた
無名の英雄たち
明治維新150周年を迎える今年、NHK大河ドラマ「西郷どん」の放送や、全国各地で記念シンポジウムなどが開催されている。
ただ、それらで取り上げられるのは、西郷隆盛をはじめ有名どころばかり。
本特集では、戊辰戦争から大東亜戦争にかけて活躍した「無名の偉人」に光を当て、彼らが身を挺して示した武士道精神を列伝風に紹介する。
(編集部 山本慧、駒井春香、小川佳世子)
contents
明治維新150年 命もいらず、名もいらず 日本を守り抜いた無名の英雄たち
「武士の鑑」は13歳だった
戊辰戦争
岡山篤次郎
Tokujiro Okayama
1856年、武士の家柄に生まれる。新政府軍が二本松に進攻したところを、大砲で応戦。この戦いで戦死を遂げる。篤次郎が示した武士道精神は敵軍を感動させ、戦前、英雄物語として語られた。
薩摩藩や長州藩などの新政府軍と、会津藩などの旧幕府軍が、日本の統一をめぐって戦った戊辰戦争(1868~69年)。
この戦いで、全国約250藩の中で唯一、城を枕に全滅した二本松藩(福島県)の武士として活躍したのが岡山篤次郎だ。
次ページからのポイント
藩のために戦わせてほしい
玉砕戦で見せた武士道精神
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