日本の戦後復興を「タイヤ」で支えた男【愛国心が富を呼ぶ(1)】

2017.04.24

世界のタイヤ市場で、売上高ナンバーワンのブリヂストン――。

福岡県久留米市で創業されたこの会社のタイヤは、世界中の自動車や飛行機に使われています。しかし、そこに至るまでには、紆余曲折がありましたが、そこには常に、どんな状況にも負けない創業者の石橋正二郎(1889~1976年)の信念があったのです。

新しいものを売るたびに、反対され続けた正二郎

正二郎の実家は仕立物屋で、シャツ、ズボン下、脚絆、足袋など様々な製品をつくっていました。しかし、店を継いだ正二郎は、製造の効率が悪いと見抜き、消耗品である足袋の生産に絞り込むことを決めます。先代の父親は反対しましたが、利益は上がり、当時は珍しい、サイズにかかわらない均一価格制をとり、著しい成長を遂げます。

当時、労働者の履物はほとんどが「わらじ」でした。正二郎は、アメリカの運動靴にヒントを得て、大正の不況の中、地下足袋を開発。さらに布製ゴム底靴を開発して、海外市場でも販路を広げます。

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