国谷裕子キャスターの降板はなぜか? NHK改革の行方
2016.01.18
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昨年末から年始にかけて、各局の報道番組でキャスターなどの降板・交代するとのニュースが相次いだ。テレビ朝日の「ニュースステーション」はメインキャスターの古舘伊知郎氏が3月末で降板。TBSの「ニュース23」のアンカー・岸井成格氏もレギュラーを降板し、4月以降は随時出演となる。
そしてNHKは、今年4月に看板番組「クローズアップ現代」をリニューアルすることを理由に、メインキャスターである国谷裕子氏の降板を発表した。クローズアップ現代は2015年、記者による「やらせ」が問題になっていたが、今回のリニューアルによって幕引きを図っている、との論評も見られる。
ただ、本当にそれだけなのだろうか。
同番組では、1993年に「天安門広場での大虐殺はなかった」という話題を取り上げているほか、2013年に原発再稼働を容認する学者の出演拒否が話題になった。中国共産党政府への過度な配慮や、左翼的な立場の意見のみを取り上げるなどの偏向はこれまでもしばしば問題になってきたのだ。
「ときどき変なのがあるように見えなくない」
大川隆法・幸福の科学総裁は、2014年1月、会長に就任した直後の籾井勝人氏の本心を探るため「守護霊インタビュー」を行っていた。
籾井氏の守護霊は、「クローズアップ現代」に関し、国谷氏の能力の高さは認めつつ、「ときどき変なのがあるように見えなくない」と言及。国谷氏がアメリカに留学していたことから「日本を批判するのが正義」という考え方が身についたように見えるとし、「根底には『日本ファシズム観』、あるいは『ナチズム観』みたいなのを、持ってるんじゃないかとは思う」と、国谷氏の考え方が一部、番組に影響していることへの懸念を明かした。
「中国は帰依したものを攻撃しない」
大川総裁は後日、国谷氏の守護霊インタビューも敢行。国谷氏の守護霊は、「中国は、自国に帰依したものに対して攻撃しない」という認識であることを明かした。
また、当時問題となっていた集団的自衛権の行使容認については、アメリカと中国が衝突した際に「日本の自衛隊が盾にされる」ことを危惧し、「できれば波風を立てないでいただきたい」と、安倍首相が国防強化を進めることへのためらいを吐露した。
NHKの「超異次元改革」を期待
国谷氏は潜在的に、日本が強くなることで中国を刺激することを懸念しているようだ。ただ、現実の国際政治のパワーバランスを見ると、日本が国防を強化しなければ、中国の軍事的拡張を呼び込んでしまう。NHKが一方的な見方のみを報道すれば、国民を誤った方向に導きかねない。
同番組は2015年11月に「沖縄米軍基地移設」に関する賛成意見も取り上げており、論調の変化も見える。番組リニューアルは、籾井氏が進める「NHK改革の一環」であるようだ。籾井氏には引き続き「本音」で、NHKの「超異次元改革」を推し進めてもらいたい。
(河本晴恵)
【関連書籍】
幸福の科学出版 『クローズアップ国谷裕子キャスター』 大川隆法著
https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=1107
幸福の科学出版 『NHK新会長・籾井勝人守護霊 本音トーク・スペシャル』 大川隆法著
https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=1105
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